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お寺と福祉の情報局

「逆サバ読み」も…若手経営者が業界に少ない理由

2026年7月13日

 ITや飲食などの業界では20代の経営者は珍しくありませんが、介護分野ではまだまだ少数派です。

 

 介護事業経営者の中には現場勤務を経て起業する人が少なくありませんが、経営に役立つマネジメントスキルを学べる施設長や管理者などの立場になるまでには、多少の時間がかかります。また、起業を目指す人が集まるサロンや社会人大学などもありますが、若手介護職の場合は費用の問題もあり、こうした学びの場への参加が難しいという現実があります。このためどうしても初動が遅くなりがちです。

 しかし、実際に若くして起業をした人に聞くと、「その理由よりも、介護業界自体に若手経営者が育ちにくい雰囲気がある」のだそうです。

 27歳で介護事業会社を立ち上げた女性がいます。ケアマネジャーなどにあいさつ回りに行くと必ず聞かれたのが「ずいぶん若いですね。何歳ですか?」だそうです。介護業界は経験や技術を重視する職人気質の面があります。正直に年齢を答えると「この業界で10年間飯を食っていないヒヨッコに何がわかる」とでも言いたげな無言の視線を幾度も向けられたとか。

 また、彼女の会社は介護保険外サービスを主体にしていました。当然ですが1回利用するたびに万単位の費用が発生します。そのことも「高齢者からお金をむしり取っている…」という非難につながりました。

 今年は起業から5年。彼女も32歳になりました。営業などに行くと「おいくつですか?」と聞かれるのは相変わらずだそうですが、そんな時は「30代です」と答えるようにしているとか。

  「30代なら39歳まで該当しますので、相手は勝手に『15年程度の経験があるのだろう』と思い込んでくれます。昔に比べてずいぶんと営業がしやすくなりました」

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