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ハンセン病療養所「長島愛生園」を宗教者が訪問

2026年4月25日

※文化時報2026年3月17日号の掲載記事です。

 奈良県内の宗教者有志らでつくる「差別をなくす奈良県宗教者連帯会議」(奈宗連、議長・中嶋正英真宗興正派一乗寺住職)は2月26日、ハンセン病の国立療養所「長島愛生園」(山本典良園長、岡山県瀬戸内市)を訪問した。宗教・宗派を超えて26人が参加。ハンセン病の歴史を改めて学び、偏見や差別のない世界を目指す気持ちを新たにした。

(画像アイキャッチ兼用:納骨堂前で行った慰霊法要(提供写真))
納骨堂前で行った慰霊法要(提供写真)

 長島愛生園は1930(昭和5)年、「らい予防法」に基づく日本初の国立療養所として誕生した。隔離政策は96(平成8)年に廃止されたが、入所者は高齢化や後遺症のため社会復帰が困難な状況にある。今も67人がついのすみかとして生活するほか、園内の納骨堂には引き取り手がない約3800柱が眠っている。

 入所者の平均年齢は89歳で、最高齢は100歳。奈宗連が3年前に訪問した際には入所者と交流する場面もあったが、今回は体調の悪化が著しく実現しなかった。

 奈宗連の奥野賢照理事は「一人一人が置かれた状況を認め合い、尊重することが人権教育の根本だ。入所者の声を直接伺えなかったことが心残りだが、若手参加者の学びが深まったと信じる」と話した。

 山本園長は、ハンセン病に対する理解は2001(平成13)年に熊本地裁が国に賠償を命じた「ハンセン病違憲国家賠償請求訴訟」で格段に向上したが、社会的弱者に対する偏見・差別はなお根強いと指摘。過去には「前世の業だ」と布教する心ない宗教者がいたことも明かした上で、「差別問題に向き合う宗教者の訪問は今後も歓迎したい」と話している。

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