2026年5月18日
※文化時報2026年4月3日号の掲載記事です。
障害のある子やひきこもりの子の「親なきあと」にワンストップで対応する一般社団法人親なきあと相談室関西ネットワーク(藤原由親・藤井奈緒代表理事)は3月25日、大阪市立青少年センター(大阪市東淀川区)で防災に関するセミナーを開いた。
自身も障害のある子の母親である「Cherish~スペシャルニーズのある人と家族の暮らしを支える会~」代表、吉田琴美さんが登壇。防災危機管理者=用語解説=の有資格者として、日頃の備えや心構え、工夫やヒントを伝えた。

吉田さんは災害時の避難について、当事者家族は「迷惑をかけてしまう」と避難所へ行くことをためらいがちだが、同じような不安は乳幼児や高齢者の家族もあると指摘。地元か他県かを問わず、日頃からつながりをつくって情報を共有する「互助」が最も大切だと訴えた。
また、特性によって偏食がある場合は、普段から食べられる物を増やしておくことが必要だと助言。併せてお菓子など食べ慣れた物を備蓄することも勧めた。地震時には薬の入荷が滞った例もあったとして、服用しないと精神や身体が危険になる薬は、医師と相談して平時から余分に処方しておいてもらうことが有効だと語った。
このほか非常用持ち出し袋に小銭を入れておくこと、災害時伝言ダイヤル(171)を毎月1日と15日に行われる体験利用の際に使ってみること、自治体が作っている防災冊子やアプリを活用することなどをアドバイスした。
【用語解説】防災危機管理者
自然災害や人的災害に際し、避難誘導や人命救助、復興、事業継続などに当たる資格者。防災・減災の専門知識と技能を持ち、企業や自治体などで防災計画の策定から訓練、災害時の指揮・調整までを担う。一般社団法人教育システム支援機構が認定する。