2026年7月8日
※文化時報2026年6月5日号の掲載記事です。
障害のある人が安心して年を重ねるためにできることを考えようと、一般社団法人「親なきあと」相談室関西ネットワーク(藤原由親・藤井奈緒代表理事)は5月25日、大阪市立青少年センター(大阪市東淀川区)で第62回セミナーを開き、社会福祉法人恵生会森の家Pナッツ(大阪府八尾市)の支援員、寄能(きのう)光世さん(58)を講師に招いた。

森の家Pナッツは知的障害者のグループホーム10カ所を運営し、利用者48人の地域生活を支えている。
寄能さんは、利用者が高齢化に伴って介護保険サービスに移行し、グループホームから別の施設に入所した事例を紹介。「グループホームはついのすみかではない」と述べ、「親なきあとも本人は年を重ねるし、障害福祉制度はこれからも変わり続ける」と伝えた。
その上で「親あるあいだ」にできる準備としては、本人の意思を知ることや家族だけで抱えないこと、社会資源を知ることなどがあると指摘。「親なきあとは、親がいなくなることを考えることではなく、その人の人生を誰と支えていくかを考えていくこと。家族と支援者が支え合うことが大切」と語りかけた。