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がん体験者ら支え合う ともいき京都10周年

2026年8月4日

※文化時報2026年6月9日号の掲載記事です。

 がん体験者が秘める力を対話によって集結し、生きる力を育み支え合うNPO法人「ともいき京都」(田村恵子代表、京都市下京区)は5月24日、ヒューリックホール京都(同市中京区)で10周年記念イベント「みんなで紡いだ生きる知恵〜いのちを慈しみ、未来へつなぐ文化」を開催した。トークセッションやヨガ、アロマセラピー、ミサンガ作り体験など多彩なワークショップが用意され、多くの来場者でにぎわった。

椅子に座ってできるヨガのワークショップ
椅子に座ってできるヨガのワークショップ

 開会あいさつで田村代表は「知恵は日々の暮らしや対話の中で育まれていくのだと思う。自分のペースでこの場を味わってもらえれば」と述べた。続いて京都市立芸術大学(同市下京区)の学生が弦楽四重奏でクラシックから歌謡曲まで幅広い楽曲を披露した。

 トークセッションでは田村代表と太極拳師範の池田義徳さん、薬膳料理教室主宰の服部馨代さん、NPO法人「がんとむきあう会」理事長の西村詠子さんが登壇した。妻を亡くし悲嘆に暮れていた池田さんは、ともいき京都のワークショップで太極拳を教えたことがきっかけで、今では高齢者施設でも教えるようになったという。「助けられ、今度は自分が助ける側になり、それが生きがいにつながった」と話した。

支え合う場の大切さを語る西村さん、池田さん、服部さん、田村代表(右から)
支え合う場の大切さを語る西村さん、池田さん、服部さん、田村代表(右から)

 西村さんは大腸がんで亡くなった外科医の夫の遺志を継ぎ、金沢市で看護師やがん経験者が患者らを支える「元ちゃんハウス」を運営。医療の専門職が病院以外の場所で寄り添ってくれることで心理的安全性が保障されるといい、居場所づくりの大切さを語った。

 田村代表は、お互いが支え合う場をつくれば、地域や社会をより優しいものにしていけると語りかけた。

 ともいき京都社員の奥山由香里さんは「親友の住むオーストラリアでは、宗教者が病院や自宅に赴き傾聴する環境が整っているという。日本でも僧侶の方がイベントにブースを出すなどしてくれたら」と宗教者に期待を寄せていた。

 

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