2026年7月14日
※文化時報2026年6月9日号の掲載記事です。
真宗大谷派大阪教区教化委員会の「男女の平等参画を考える実行委員会」は5月26日、大阪市中央区の難波別院(南御堂)で公開講座「ジェンダーの形成と仏教」を開き、大阪大谷大学文学部歴史文化学科の岩田真美教授を講師に招いた。

岩田教授は近現代の仏教とジェンダーの関係性を解説しながら、宗教家は神の名の下に、仏の名の下にという解釈によって「男とは」「女とは」という考えを正当化してきたと指摘。「宗教がジェンダーを形づくり、継続してきた歴史がある」と説明した。
また、現代の仏教界でも意思決定の場で女性が少ない現状を踏まえ、「女性は支える側、という意識があるからかもしれない」と問題提起した。
さらに、世界経済フォーラム(WEF)が2025年に発表したジェンダーギャップ指数で、日本は148カ国中118位だったとのデータを示しながら、「日本はジェンダー格差の大きい国とみなされており、日常生活の中に課題がある。小さな取り組みの積み重ねが大事になってくる」と語った。
加えて、「仏教界におけるジェンダーの問題は、持続可能な教団や今後の寺院を考えていくときには避けて通れない課題」と強調。宗派を超えて大切に考えなければならないという空気が広がっている最近の状況から、「無意識の先入観や偏見があることを意識することが必要。日常生活の中での当たり前が違う」と呼びかけた。