2026年7月23日
※文化時報2026年6月16日号の掲載記事です。
一般社団法人仏教情報センター(平井良昌理事長、東京都文京区)の「仏教テレフォン相談」が開設から四十数年来、地道な傾聴活動を続けている。超宗派の僧侶が垣根を超えて無料で相談に応じており、人生や仏事など多彩な悩みを抱えた若者らの受け皿として定着している。

仏教情報センターは1983(昭和58)年、仏教を現代社会に生かすことを目指して、首都圏在住の伝統仏教の僧侶有志によって設立された。寺院や僧侶との関わりが薄れ、仏教の教えに触れる機会が少なくなった中、「人に 社会に よりそう仏教をめざして」をテーマに活動。2020年には全国青少年教化協議会主催の第44回正力松太郎賞を受賞した。
活動の中心となっているのが、センター設立とともにスタートした仏教テレフォン相談。伝統仏教の僧侶135人がボランティアの相談員となり、人々の不安や苦悩を軽減する糸口になろうと、各宗派の当番制で毎日相談を受け付けている。
「生前に墓を建ててもいいか」「家族だけで葬儀をしたい」「他人と上手に付き合えない」など、仏事や信仰、人生に関わる悩みや疑問の電話が連日寄せられている。24年度の相談件数は4571件(1日当たり20.5件)と、コロナ禍を除いて年々増加傾向を示しており、同年度に累計20万2千件に達した。

当初は仏事関連の相談が多かったが、最近は対人関係の悩みや困りごとなどの「人生相談」が増え、24年度は全体の約6割を占めた。このほか「教義信仰」や「墓地納骨」「葬儀法事」「寺院関係」「新宗教・霊感など」の項目も寄せられている。
平井理事長は「仏教には、生きている人のための教えがあふれている」とした上で、「私たちは一人一人の声に耳を傾け、仏様の教えを通して、心の支えとなれるよう活動している。日々の暮らしの中で、何かに困ったり、悩んだりしたときは気軽に電話してほしい」と呼びかけている。
仏教テレフォン相談(03―3811―7470)は月〜金曜(祝日・年末年始・お彼岸・お盆を除く)の午前10時〜正午、午後1時〜4時。問い合わせは仏教情報センター(03―3813―6577)。