2026年7月25日
※文化時報2026年6月23日号の掲載記事です。
ジェンダー(社会的性差)の平等について考えを深めようと、浄土真宗本願寺派ジェンダー平等推進課は5日、本山本願寺(西本願寺、京都市下京区)の聞法会館で、社会学者で東京大学名誉教授の上野千鶴子さんを講師に招いて公開講座を開いた。テーマは「お寺のジェンダーを考える」。約160人が上野さんの言葉に耳を傾けた。

上野さんは「ほとんどの宗教は性差別的である」と指摘。お寺がジェンダー問題に関心を寄せている理由は「世間の流れがそうなっているという外圧もあると思うが、もっと切実な動機がある」との考えを示し、独身者たちの共同体だったお寺が家業になり、世襲制になったことを踏まえて「少子化による後継者難があると思う」と分析した。
今後のお寺への期待については「男女を問わず、お寺がこれまで果たしてきた役割は地域のコミュニティーセンター。弱者がつながれる場をつくってくれれば」と語った。
質疑応答では、宗教界での性加害の問題についての質問があり、上野さんは「宗教界はセクハラの最後の聖域。実態調査をすることが大事。ないはずはない」と忠告していた。