2026年5月8日
一番大切なことは単に生きることではなくて、善く生きることだ
――哲学者、ソクラテス(紀元前470~399年頃)

今回紹介するのは、世界の物事をさまざまな視点で探究し続け、「哲学の父」と呼ばれるソクラテスの言葉です。
ソクラテスの言葉や教えは彼の弟子たちによって記録され、現代でも貴重な資料として多くの思想家たちに影響を与えています。
そんな彼は、どんな時でも「善く生きること」を徹底した人物であったといいます。
彼は理不尽な罪で捕らわれた際、弟子が賄賂や脱獄の提案をしても「不当な方法で生き延びても意味がない」と断り、「噓(うそ)の証言はしない」と、自身の主張を正直に証言したそうです。
窮地に立たされてもなお善い手段のみで生きるには、相当な勇気が必要です。
善い行いが報われないことはとても悔しいことで、善いことをして不幸になるのは、悪いことをして利益を得るより恐ろしく感じるものだからです。
しかしソクラテスは、常に正しさと善について考え、より徳のある生き方をすることに価値を見いだし、実践したのです。
人によって正しさや善は違います。信じていた正義が誤っていることもあります。
徳のある生き方を目指し続けるのは難しいことで、善い行いだけではうまくいかないこともあるでしょう。
それでもソクラテスの言葉が時代を超えて影響を与え続けるのは、善く生きることを目指す姿勢にかけがえのない価値があるからではないでしょうか。