2026年6月16日
そうかい。大切なのは、自分のしたいことがなにかを、わかってるってことだよ
――作家、トーベ・ヤンソン(1914~2001年)『ムーミン谷の夏まつり』より

世界で人気を誇るムーミンシリーズの第4巻、『ムーミン谷の夏まつり』で、スナフキンが言ったセリフです。
一見すると、人生の目標や夢について語っているようですが、実はもっと身近な、日常を生きる姿勢のことを言っています。
スナフキンは自由を愛する旅人です。行く先々でさまざまな冒険をし、思いもよらないアクシデントを乗り越えることを生きがいにしています。
そんなスナフキンにとっては、生きる意味や目的といった未来のことよりも、今この時をどう生きるか、ということがずっと大切なことでした。
このスナフキンの言葉には、トーベ・ヤンソンの生き方が現れています。
トーベ・ヤンソンについて記された評伝には、彼女が自分の「仕事」と「愛すること」を大切にする人物だったと書かれています。
将来の大きな目標だけでなく、今の自分が抱えている問題や感情、周りにいる人々のことを考え、一日一日を慈しみながら生きていたのです。
彼女はスナフキンたちのように素直な気持ちで言葉を紡ぎ、私たちを冒険へと誘う、胸が躍るような物語を創造してくれました。
将来のために苦労するのも大事ですが、今できることをしっかり行い、自分のやりたいことに挑戦することも大切です。
皆さんもぜひ、今一度自分が何をしたいのか、これからどう生きていたいのかを考えてみてください。