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福祉仏教とは

ふくし-ぶっきょう【福祉仏教】(名)

宗教専門紙・文化時報が提唱する新しい社会と仏教の関わり方。お坊さんが死後だけでなく、生きている間から困難を抱えた人に寄り添うことを目指す考え方や活動のこと。


 子どもの頃、通学途中のお寺で掃除をしていたお坊さん。
いつも見かけるとあいさつをしてくれた。


 ある日友だちとけんかして、泣きべそをかきながらお寺の前を歩いていると、
お供えのお菓子をくれた。


 お坊さんは、ほほ笑みながら言った。
「おいしいものを食べてゆっくり寝たら、明日はきっとなんとかなるよ」




 お坊さんが普段から身近で見守ってくれたり、ほっと安心させてくれたり。そんな経験はありませんか。


 人はいつまでも元気で生き続けることはできません。老いや病気、事故などで、それまで通りの暮らしが困難になる事は避けられないでしょう。そんなとき、それぞれの場面で医療・福祉従事者の方などがサポートしてくださいます。


 それでも、心の中にたまった不満や不安からは、逃れにくいものです。介護施設や病院に入り、からだのケアを受けていても、非日常感や先々への不安で心が落ち着かない。そんなとき、誰かが隣にいて他愛もない話をするだけでも、少し気分が安らぐような気がしませんか。


 人生のさまざまな分岐点にずっと寄り添ってくれる存在がいることで、より自分らしい生き方ができたり、安らかな心でいられたりする。文化時報は、そんな場面を増やしていきたいのです。


 ここに新たなWEBメディア「福祉仏教 for believe」を開設しました。今まで文化時報が情報を発信していたお寺の関係者だけでなく、福祉に携わる方、困難を抱える方々とそのご家族、さらに一般の方々にも「福祉仏教」を呼びかけ、さらに興味深い情報を発信していきたいと考えます。


 多くの人に福祉や仏教がもっと身近にあることを知ってほしい。助けを求めてほしい。この先の未来に、福祉と仏教が、困っている人のもっともっと近くで寄り添っている、そんな社会であって欲しい。そんな願いを、この「福祉仏教 for believe」で叶えていけると信じ、発信を続けていきます。

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