妊娠中に一度も病院とつながらず、孤独の中で出産する女性たちがいる。東京都豊島区の認定NPO法人ピッコラーレは「にんしんSOS東京」を運営し、10代、20代の女性を中心に妊娠・性に関する相談を受けている。医療従事者と福祉の専門家たちが集結し、乳幼児が虐待死に至る前に、困っている女性たちを救おうと奮闘している。(飯塚まり…
2026年3月12日
元高校教諭の西山典友さん(72)は2011(平成23)年3月11日の東日本大震災で、東京電力福島第一原発からわずか3.6キロの位置にあった当時の勤務先で被災した。長年にわたる避難生活を経て、現在は元々暮らしていた日鷲神社(福島県南相馬市小高区)に帰還。宮司として人々に寄り添い、人をつなぐ場所である神社を守り続けている…
2026年3月1日
東日本大震災と東京電力福島第一原発事故で、一時は人影が消えた福島県南相馬市小高区。戦前から続く老舗旅館「双葉屋旅館」の4代目館主、小林友子さん(72)は、宿泊客を迎えながら社会活動にも熱心に取り組む。チェルノブイリ原発事故の起きたウクライナをこれまでに4回訪れ、放射能と向き合う人々の現状を視察した。(飯塚まりな)…
2026年2月28日
※文化時報2026年1月23日号の掲載記事です。 滋賀県東近江市で書家として活動する野田しのぶさん(48)は、自宅で開く書道教室「彩(いろどり)」で、生きづらさを感じている子どもたちの居場所づくりを行っている。2023年4月に夫の雄司さんが事故死したことで、書家として生きようと決めた。書道教室を開くと、さまざま…
2026年2月21日
千葉県木更津市を拠点に活動するファッションデザイナーの鶴田能史さん(44)は、2015年(平成27)年にデザイン事務所「tenbo」(テンボ)を設立。国籍や年齢、障害の有無を問わず「誰もが楽しめるファッション」を掲げている。デザインだけでなく、社会課題にも積極的に関わる鶴田さんに、なぜ障害のある人に注目したのか、当事…
2026年2月13日
※文化時報2025年12月12日号の掲載記事です。 メディカルアロマセラピストの佐竹美和さん(60)=京都市右京区=は、植物由来のアロマオイルを使って、医療施設などで過ごす人々の精神的苦痛を和らげている。大腸がんになった娘の芳織(かおり)さん=当時(29)=が2023年2月に亡くなるまで、香りで支えたことが活動…
2026年2月4日
大阪市内を拠点にする「劇団月見座」の座長、千葉昇司さん(34)には、知的障害がある。特別支援学校を卒業後、現在は就労継続支援B型事業所=用語解説=に通所しながら演劇に打ち込む。悩みや葛藤を抱えながらも、劇団の活動をライフワークと捉えて、表現する喜びを感じている。(飯塚まりな)…
2026年1月29日
福祉仏教for believeでおなじみの音楽ユニット「たか&ゆうき」。筋萎縮性側索硬化症(ALS)=用語解説=を患う“たか”こと古内孝行さん(45)と介護福祉士の“ゆうき”こと石川祐輝さん(43)の取材を始めてから3年が過ぎた。年々協力者たちが増え、音楽活動は充実。たかさんの「声を残したい」という切実な願いが、人工…
2026年1月22日
※文化時報2025年11月28日号の掲載記事です。 依頼者の自宅などに出向き、家族写真や遺影などを撮影するフォトグラファー、盛(もり)勝利さん(57)=大阪府高槻市=は、50歳を過ぎてからプロになった異色の写真家だ。会計事務所で長年、相続に関する仕事をしていたが、「一度きりの人生なのだから好きなことをしたい」と…
2026年1月14日
東日本大震災と福島第一原子力発電所事故の記憶を伝える「おれたちの伝承館」が2023年、福島県南相馬市に開館した。原発の記憶をアート作品にとどめる常設展示が行われている。館長の中筋純さん(59)は13年から同県浪江町の写真を撮影。福島と東京の2拠点生活を送りながら、風化させてはならない記録を撮り続けている。(飯塚まりな…
2026年1月2日
福島県南相馬市小高区の株式会社相馬牧場は、羊肉と飼料作物の生産を行っている。2011(平成23)年の東日本大震災では、東京電力福島第一原発事故によって避難を余儀なくされ、人も家畜も行き場を失った。当時、180頭の牛を飼育して酪農を営んでいた4代目社長の相馬秀一さん(50)は、助けられなかった牛たちの命に何度も胸を押し…
2026年1月1日
※文化時報2025年12月19日号の掲載記事です。 心に染み入る美しいメロディーと、柔らかく包み込むような歌声。シンガー・ソングライター、やなせななさん(50)の歌には、人を揺さぶる力がある。浄土真宗本願寺派教恩寺(奈良県高取町)の住職でもあり、「歌う尼さん」として21年半にわたり活躍してきたが、2024年に母…
2025年12月31日
東京都江戸川区の岡安みほさん(42)は指定難病=用語解説=のエーラス・ダンロス症候群(EDS)を患っている。2020年には敗血症にかかって余命1カ月と宣告され、生死をさまよった。生きる希望を持ち、少しずつ体力と気力を取り戻してきた現在は、アーティストとして作品の制作・販売に打ち込んでいる。(飯塚まりな)…
2025年12月20日
千葉県松戸市の土井唯菜さん(32)は、生まれたときから「軟骨無形成症」を患っていた。子どもの頃から好奇心旺盛で、好きなファッションを仕事にしたいと、現在はアパレル関連企業の特例子会社で働いている。軟骨無形成症は、低身長や手足の短さをもたらす難病=用語解説=であり、自身はさまざまな葛藤を乗り越えてきた。(飯塚まりな)…
2025年11月18日
札幌市内で「障がい者のための夢語り会」を主宰する住吉由紀さん(37)は、自身も発達障害と聴覚情報処理障害があり、現在は就労継続支援A型作業所「畑とキッチン」で働いている。農作業や接客などの仕事にやりがいを感じつつ、障害者が自由な発想で、自分の夢を語れる環境をつくることが夢なのだという。住吉さんの開く場は、どんな役割を…
2025年10月31日