群馬県伊勢崎市のマジシャンSunさん(30)は先天性脳性麻痺を患っている。普段の生活では車いすに乗り、休日は地域の施設やイベント会場でトランプを使ったマジックを披露している。マジック歴は10年。エンターテインメント集団「からくりどーるWORLD MAGIC」の団員になり、パフォーマンスの質を向上させながら、麻痺がある…
2024年7月21日
障害者雇用促進事業を行うGIFT株式会社(東京都中央区)の社長、松浦亮介さん(35)は、リモート就労を希望する障害者をサポートしている。外で仕事をすることが難しい人でも、自宅で作業ができるよう、ライティングや動画編集技術を身に付けられるプログラムをつくってきた。前職は大手IT企業の人事部で障害者雇用の促進と障害者で構…
2024年7月13日
さいたま市の小浜雄司さん(68)は子どものころからサッカーを続けており、高校時代には全国高校総体(インターハイ)に出場した経験を持つ。現在は、主に足や手を切断した人たちを対象にしたアンプティサッカー=用語解説=のスタッフをはじめ、知的障害を持つ子どものチームやシニアの監督をしながら、さまざまな世代と関わっている。建築…
2024年7月7日
一般社団法人がんサポートナースの発起人で代表理事の沼澤幸子さん(57)は、2023年7月に埼玉県から三重県紀宝町へ移住し、「地域おこし協力隊」の隊員として暮らしている。長年の看護師経験を生かし、人口減少が進む地域医療の体制づくりに貢献するのが目的だ。全国にがんサポートナースを広げようとする養成講座もオンラインで開き続…
2024年6月19日
※文化時報2024年4月30日号の掲載記事です。 浄土宗僧侶の山添真寛さん(55)は「浄土宗の劇団ひとり」と銘打って、人形芝居や紙芝居を年間100ステージ余りこなす。僧籍を得た後、東京都内の劇団に所属し、改めて自分らしい僧侶像を突き詰めることになったという。「人形芝居は、自分の人となりを届けるもの。いろんなタイ…
2024年6月13日
※文化時報2024年4月12日号の掲載記事です。 浄土宗全學寺(東京都足立区)の大島俊映副住職(41)と妻の睦美さん(33)は、コーヒーを無料で提供する「ゼンガクジフリーコーヒー」と地域ウェブメディア「トネリライナーノーツ」で地域活性化を図っている。「地域を応援することが応援を呼ぶ。緩くつながっていくことが、経…
2024年6月7日
埼玉県飯能市の吉田栄子さん(41)は、認定NPO法人ぬくもり福祉会たんぽぽの訪問看護師。同法人が運営するコミュニティーサロンで週1回、「まちかど保健室」を開催している。目的は市民の体の悩みや病気に関する相談を受けることだが、吉田さんは「特に話すことがなくても、顔を出してほしい」と話す。どんな取り組みなのか、実際に訪ね…
2024年6月1日
福祉仏教 for believeの「橋渡しインタビュー」に登場した介護士兼ミュージシャン同士の対談が実現した。筋萎縮性側索硬化症(ALS)=用語解説=患者の「たか」とユニットを組む「たか&ゆうき」の「ゆうき」こと石川祐輝さん(41)と、シンガーソングライターの藤良多さん(38)。それぞれの場所で学生時代から音楽に打ち…
2024年5月26日
東京都調布市の黒原裕喜さん(37)は先天性脳性麻痺のシングルファーザーだ。高校卒業後は正規雇用で大手外資系医療メーカーに就職。障害者雇用を担当し、特性に合わせた業務の振り分けや働きやすい環境づくりを行ってきた。現在は障害者雇用コンサルタントとして独立。プライベートでは2020年に離婚して息子2人を引き取り、働き方を変…
2024年5月20日
東京都東村山市の小松舞子さん(30)は、埼玉県のユニット型特別養護老人ホームで勤めている。小学生の時に授業で介護の世界を知り、高校生の時にホームヘルパー2級(現・介護職員初任者研修)を取得した。卒業と同時に介護士として働き始めて12年。一方、趣味のイラストで地元の風景を描き、個展を開催。現場にも作品を飾り、見る人の気…
2024年5月12日
東京都の友田智佳恵さん(32)は小学6年生の時に母親が突然、くも膜下出血で倒れた。母は一人で過ごすことが難しくなり、日中はデイサービスを利用するなど生活が一変。友田さんはヤングケアラーになった。高校卒業後、若くして結婚・出産を経験し、6年前までは認知症の祖母の介護も行っていた。現在も子育てと母の介護を担う「ダブルケア…
2024年5月6日
家庭に事情を抱える子どもたちのための「子どもシェルター」をつくった坪井法律事務所の弁護士、坪井節子さん(70)。親に虐待を受け、養護施設に入った女児が一緒に暮らす子どもたちからいじめを受けて殺された―という実話を基にした本『和子6才いじめで死んだ 養護施設と子どもの人権』(倉岡小夜著、ひとなる書房)を読み、不思議な体…
2024年4月30日
坪井法律事務所の弁護士、坪井節子さん(70)は、さまざまな事情を抱える子どもたちのための「子どもシェルター」の生みの親として知られる。2004(平成16)年、東京都内に「カリヨン子どもの家」を設立。以来、児童福祉関連の資格を持つ職員や弁護士が子どもたちを見守ってきた。時にぶつかり、共に涙し、笑顔を見せながら、幾多の苦…
2024年4月29日
NPO法人PIPPOは福祉施設で作った雑貨、食品などをネット販売している。代表の森井優希さん(37)が2018(平成30)年6月、自宅で一人で始めた。障害のある人たちが作る商品は、たとえ興味があっても「買う場所がない」「販路拡大が難しい」などの課題があることを知り、暮らしの一部に福祉を取り入れたいと奔走。現在は30人…
2024年4月23日
中国からの留学生、彭雨瑾(ほう・うきん)さん(25)は2021年に早稲田大学大学院人間科学研究科へ入学した。1年目はコロナ禍で入国できず、自国でオンライン授業を受けていたが、2年目にようやく日本での生活が始まった。慣れない環境の中、福祉について研究し、週1度はデイサービスで有償ボランティアをしている。4月からIT企業…
2024年4月17日