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TOP > 『文化時報』コラム > かも弁護士のヒューマニズム宣言

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「文化時報」コラム

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『文化時報』コラム 〈74〉対立と分断の果てに

※文化時報2024年11月15日号の掲載記事です。  選挙前には「史上まれにみる激戦」と報じられていたアメリカ大統領選挙だったが、ふたを開けてみればそれほどの接戦ともならないまま早々とトランプ氏が勝利宣言を行った。マイノリティーや多様性を象徴する存在として、史上初の女性大統領を目指したハリス氏の夢は、かなうことな…

2025年1月31日

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『文化時報』コラム 〈73〉福井事件、3度目の春

※文化時報2024年11月1日号の掲載記事です。  去る8月19日に再審法改正イベントのため福井を訪れたことについて、8月30日付本連載の第69回「春嶽の像の前で」で触れたが、その福井で起きた事件の再審請求で朗報が舞い込んできた。1986(昭和61)年に発生し、97(平成9)年に有罪が確定した福井女子中学生殺人事…

2025年1月11日

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『文化時報』コラム 〈72〉過而不改、是謂過矣

※文化時報2024年10月18日号の掲載記事です。    袴田事件=用語解説=の再審無罪判決が確定した。10月8日、私は東京から京都に向かう新幹線の車内で「検察官が控訴断念」の一報に接した。事件から58年、死刑確定から44年。無実でありながら、日々死刑執行の恐怖に晒された巖さんと、同じ年月を、人生の全てを懸けて弟を…

2024年12月12日

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『文化時報』コラム 〈71〉再審法改正願う―「アヤ子のうた」 ㊦

※文化時報2024年10月4日号の掲載記事です。  大崎事件で犯行を自白した3人の「共犯者」たちは、いずれも知的障害を抱えていた。今では「供述弱者」と呼ばれ、取調官に迎合しやすく、誘導されやすい、強く言われると抗(あらが)えない、といった特性のあることが知られている。のちに再審無罪となった足利事件の菅家利和さんや…

2024年11月27日

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『文化時報』コラム 〈70〉一郎からアヤ子へ―「アヤ子のうた」(上)

※文化時報2024年9月13日号の掲載記事です。  捜査機関の厳しい取り調べに屈して、やってもいない犯行を自供してしまう「虚偽自白」が、多くの冤罪(えんざい)事件の原因となっている。一方、同様に冤罪の原因となる「虚偽の供述」の中には、実際には関わっていない他者の関与を認めてしまうものもある。 …

2024年11月15日

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『文化時報』コラム 〈69〉春嶽の像の前で

※文化時報2024年8月30日号の掲載記事です。  袴田事件=用語解説=の再審公判の判決日まで、あと1カ月となった。無罪判決が出されることは間違いないが、事件から58年という気の遠くなるような年月を要した。無実の人を冤罪から救い出すための再審制度の不備が、これほど残酷な形で露呈した今こそ、ただちに再審法改正を実現…

2024年10月29日

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『文化時報』コラム 〈68〉「ちゃわんやのはなし」に寄せて (下)

※文化時報2024年8月9日号の掲載記事です。  1598(慶長3)年、豊臣秀吉は2度目の朝鮮出兵を敢行した。秀吉が重用した千利休によって武家社会で茶の湯文化が花開く中で、朝鮮で作陶された高麗茶碗に高い価値が認められていた。当時の日本には高麗茶碗と同じレベルの焼き物を作る技術がなかった。…

2024年10月17日

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『文化時報』コラム 〈67〉「ちゃわんやのはなし」に寄せて (上)

※文化時報2024年7月12日号の掲載記事です。  もう20年近く前のこと、鹿児島で弁護士になったばかりの私に、「早稲田大学校友会鹿児島県支部」から支部総会の案内状が送られてきた。1985(昭和60)年に早稲田大学を卒業してから、すでに20年余りが経過していた。学生時代を過ごした首都圏から遠く離れた鹿児島に移住し…

2024年10月5日

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『文化時報』コラム 〈66〉97歳の闘志

※文化時報2024年6月28日号の掲載記事です。  去る6月15日、大崎事件で一貫して無実を訴えている原口アヤ子さんは97歳となった。

2024年9月19日

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『文化時報』コラム 〈65〉恥を知れ!(下)

※文化時報2024年6月14日号の掲載記事です。  袴田事件=用語解説=の再審公判が結審した翌日である5月23日、私は静岡から大津に移動した。2020年3月にやり直しの裁判である再審で無罪判決が言い渡された湖東記念病院事件=用語解説=について、元被告人の西山美香さんが国(検察)と滋賀県(警察)を相手取って損害賠償…

2024年8月30日

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『文化時報』コラム 〈64〉恥を知れ!(上)

※文化時報2024年5月31日号の掲載記事です。  5月22日、袴田事件=用語解説=の再審公判(やり直しの裁判)が結審した。検察官の論告求刑と弁護団の最終弁論の内容、そして判決日が何月何日に指定されるのか、一刻も早く知りたくて、取るものもとりあえず、「江戸詰め」中の東京から早朝の新幹線で静岡に向かった。 …

2024年8月18日

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『文化時報』コラム 〈63〉台湾の同志たち

※文化時報2024年5月17日号の掲載記事です。  もう10年以上も前のこと、台湾から一橋大学大学院博士課程に留学している2人の女性と知り合った。1人は台湾で刑事弁護を多く手掛けている弁護士の顔さん、もう1人は台湾、日本、米国のそれぞれの刑事裁判における証拠開示を博士論文のテーマにしている研究者の李さんだった。当…

2024年8月3日

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『文化時報』コラム 〈62〉足利の光と影

※文化時報2024年4月26日号の掲載記事です。  「江戸詰め」(長期東京出張)生活となって2カ月が過ぎた。早く京都に戻りたい気持ちに変わりはないが、せっかく東京にいるのだから、関西からはなかなか訪れることのできない土地に行ってみたい、と思い立ち、週末を利用して小旅行に出かけた。行き先は栃木県である。 …

2024年7月17日

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『文化時報』コラム 〈61〉その如月の望月のころ

※文化時報2024年4月12日号の掲載記事です。  昨年11月、「再審法改正旅芸人」として、福岡、長崎、熊本、東京と再審法改正の必要性を説く講演行脚を行っていた折に、東京で高校1年のときの同級生4人と再会し、盃を酌み交わしたことがあった。 …

2024年6月25日

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『文化時報』コラム 〈60〉ベレー帽の大先輩

※文化時報2024年3月29日号の掲載記事です。  4月からのNHK連続テレビ小説「虎に翼」が始まるのを心待ちにしている。  主人公のモデルとなっているのは、日本初の女性弁護士の一人で、のちに日本初の女性判事となった三淵嘉子さんである(旧姓は「武藤」だが、本稿では「三淵」と表記する)。三淵さんは、銀行員とし…

2024年6月3日

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