※文化時報2024年3月29日号の掲載記事です。 4月からのNHK連続テレビ小説「虎に翼」が始まるのを心待ちにしている。 主人公のモデルとなっているのは、日本初の女性弁護士の一人で、のちに日本初の女性判事となった三淵嘉子さんである(旧姓は「武藤」だが、本稿では「三淵」と表記する)。三淵さんは、銀行員とし…
2024年6月3日
※文化時報2024年2月23日号の掲載記事です。 2月15日、カトリック中央協議会の招きを受け、その最高意思決定機関である司教総会「司教の集い」で講演する機会を得た。
2024年4月13日
※文化時報2024年2月9日号の掲載記事です。 鹿児島から京都に移り住んで3度目の冬を迎えた。1年目は南国鹿児島との気温のギャップにおののき、「私はこの土地で冬を越せるのだろうか」と不安を募らせたが、3度目の今年は暖冬だからなのか、私自身が寒さへの耐性がついたからなのか、あまり寒さを感じない。というより、寒さを…
2024年3月20日
※文化時報2023年12月8日号の掲載記事です。 2023年も残すところあと1カ月を切った。この連載コラムも今年最後の回となった。 この1年、ほかの話題を書くことができないほど、冤罪(えんざい)と再審法改正の問題に、持てる時間と能力とエネルギーの大部分を費やしてきた。北は北海道から南は沖縄まで、全国47…
2024年1月27日
※文化時報2023年11月24日号の掲載記事です。 ちょうど1年前、このコラムの第30回(2022年11月25日号)で、京都府立嵯峨野高校2年生の生徒たちが私の事務所を訪問したことを書いた。学校図書館で推薦図書になっていた拙著『大崎事件と私~アヤ子と祐美の40年』を読み、冤罪(えんざい)や再審事件に関心をもった…
2024年1月14日
※文化時報2023年11月10日号の掲載記事です。 去る10月11日、私は京都女子大学に招かれて、「ジェンダーの光で照らす冤罪(えんざい)問題~女性冤罪被害者の女性弁護人として~」というタイトルで講演した。 …
2024年1月2日
※文化時報2023年10月27日号の掲載記事です。 「松川事件無罪確定60周年記念全国集会」で記念講演を行うために福島大学に赴いた私は、控室で福島大学の松川資料室の関係者、松川事件の元弁護人や支援者と顔合わせを行った。 …
2023年12月16日
※文化時報2023年10月13日号の掲載記事です。 植物学者牧野富太郎をモデルにしたNHK朝の連続テレビ小説「らんまん」が最終回を迎えた。江戸末期から明治・大正・昭和という日本の激動期のさなかにあって、ひたすら植物と向き合い続ける主人公と、彼を支える人々の織りなす物語に、朝から心を揺さぶられた視聴者も多かっただ…
2023年12月7日
※文化時報2023年9月29日号の掲載記事です。 9月初旬、私は36年ぶりにヨーロッパを訪れた。龍谷大学刑事司法・誤判救済研究センターの発案による二つのイベントに登壇するためである。日本の死刑と再審の現状を、欧州の法律家にも広く知ってもらうことが目的だった。 …
2023年11月23日
※文化時報2023年8月4日号の掲載記事です。 7月16日、長野県諏訪市を訪れた。盆地とはいえ標高750メートルの高地ゆえか、照りつける日差しは強烈だ。一方で、湿度を含まない風は頬に心地良かった。 …
2023年10月20日