※文化時報2022年4月15日号の掲載記事です。 このコラムに「姉と弟」のタイトルで紹介した(2月18日号、3月4日号)袴田事件の早期再審無罪を求める院内集会が3月29日、衆議院第一議員会館で開催された。メイン企画は「検察官の正義とは」と題する村木厚子さんと私の対談だった。 …
2023年1月23日
※文化時報2022年4月1日号の掲載記事です。 学校でのいじめが深刻な社会問題となって久しい。2013(平成25)年、「いじめ予防対策推進法」が施行されたが、ネット社会の子ども世代への浸透を背景に、無料通話アプリ「LINE」や動画投稿サイトを媒介とする新たな態様のいじめも増加し、いじめられた子どもが自ら命を絶つ…
2023年1月13日
※文化時報2022年3月18日号の掲載記事です。 3月8日、本紙主催の「福祉仏教全国連絡協議会 第6回バイキング講座」で「罪も人も憎まない」と題する講演をさせていただいた。…
2022年12月27日
※文化時報2022年3月4日号の掲載記事です。 袴田巖さんは、逮捕されてから、2014年3月の静岡地裁による再審開始決定に伴い釈放されるまで、45年以上もの間、拘置所に身体を拘束されていた。1980年12月に死刑が確定してからは、日々死刑執行の恐怖にさいなまれ、徐々に精神を病んで自分の世界に閉じこもるようになっ…
2022年12月16日
※文化時報2022年2月18日号の掲載記事です。 2月9日、浜松駅に程近い賃貸ビルの3階に住むこのビルのオーナーが、89歳の誕生日を迎えた。全国からたくさんのお祝いの花とメッセージが届けられた中に、「秀子おめでとう 袴田巖」とぶっきらぼうに書かれたのし袋があった。 …
2022年12月7日
※文化時報2022年1月21日号の掲載記事です。 2022年の仕事初めは1月6日。事件から42年もの間無実を叫び続けてきた、大崎事件の原口アヤ子さんに、今年こそ再審無罪の「春」を届けようと、東京で開催された集会で講演した。折しもこの日の首都圏は大雪だったが、会場は雪をも溶かす熱気に包まれていた。…
2022年11月19日
※文化時報2021年12月2日号の掲載記事です。 わが国には死刑制度がある。死刑判決や死刑執行は必ずニュースとして報道される。例えば家族で夕飯の食卓を囲んでいる時間にそのニュースを聞いた人々は、どのように感じているのだろうか。 …
2022年11月1日
※文化時報2021年11月4日の掲載記事です。 ダウン症で重度の障害のある6歳の息子の行く末に絶望し、発作的にわが子の首を絞めて殺害してしまったA子さんが逮捕された直後、彼女の夫が、当時私の所属していた法律事務所を訪れ、妻の弁護を依頼した。夫は、仕事が忙しくて育児はA子さんに任せきりだったこと、自分の母は障害に…
2022年10月18日
※文化時報2021年10月21日号の掲載記事です。 ある大学から「児童虐待が絡む刑事事件での経験を講義してほしい」との依頼を受け、記憶をたどった。弁護士になってまだ2カ月目だった私が、ほぼ同時期に弁護人を務めた二つの事件を思い出した。…
2022年10月11日