2023年6月17日
※文化時報2023年5月12日号の掲載記事です。
浄土真宗本願寺派の宗門関係校、武蔵野大学(西本照真学長、東京都江東区)は、創立100周年を迎える2024年4月、ウェルビーイング学部を新設する。ウェルビーイング専門の学部としては世界初だという。
ウェルビーイング(well-being)は身体・精神・社会などあらゆる面において良好な状態、すなわち幸福であることを表す概念。健康や福祉とも訳される。大学の掲げる理念「世界の幸せをカタチにする。」に基づいて開設する。
カリキュラムは、心理学や社会学などの基礎学習▽国内外を問わない場での体験▽仏教学、真宗学による思想・宗教的な学び―の三つの柱を想定。総合的なウェルビーイングの学びを提供する。
初年度は入学定員80人で、専任教員16人を予定している。ウェルビーイングの学位を新設し、世の中を新しい世界に変えていくための中心となる人材を育てることを目的とする。
4月12日に行われた記者発表では、西本学長をはじめ、学部長に就任予定の前野隆司・慶應義塾大大学院教授(幸福学、システムデザイン・マネジメント学)、鈴木寛・東京大学教授(情報社会学)らが登壇し、島田由香・一般社団法人日本ウェルビーイング推進協議会代表理事がオンラインで参加。トークセッションを行い、学部にかける期待を語った。
(画像=アイキャッチ兼用:記者発表を行った西本学長、鈴木教授、前野教授(右から)=武蔵野大学提供)
西本学長は「仏教精神と科学が結びつき、武蔵野らしいウェルビーイングになるのではないか」と話した。