2026年2月22日
※文化時報2026年1月23日号の掲載記事です。
お寺と石材店が、福祉の担い手である地域包括支援センター=用語解説=と協働する先駆的な終活セミナーが14日、千葉県松戸市の常盤平市民センターで開かれた。テーマは墓じまいで、高齢者を中心に約20人が聴講。実際の手続きだけでなく、お墓を中心にしたコミュニケーションの大切さについて考えた。
主催は常盤平地域包括支援センター。浄土真宗本願寺派天真寺(千葉県松戸市)の西原龍哉住職と、うめ家石材店(同市)勤務で相続診断士・葬祭カウンセラーの三浦輝美さんが登壇した。

最初に西原住職が、四苦八苦や生老病死などの仏教の教えを分かりやすく解説。「浄土真宗では、阿弥陀様が全ての人が墓に入ることができると説いている」と語った。
三浦さんは、お墓の管理を巡るさまざまな悩みやトラブル、維持管理や対策について、具体例を示しながら解説した。墓じまいをする際に重要なのは、自分だけで決めず家族に相談する▽自身の遺骨はどこに埋葬するか考える▽誰にどうしてほしいか書き記す―ことが重要だと強調。「健康なうちに墓参りを家族や親族と行い、コミュニケーションを取ることが大切」と語りかけた。
質疑応答では、配偶者との死別や離婚などを経験した参加者の悩みに答えた。三浦さんは、高齢者の多くが「どうすればいいか」と戸惑う一方で「こうしたい」という意思が欠ける傾向にあると指摘し、「自分の意思を明確にすることが重要」と語った。
【用語解説】地域包括支援センター
介護や医療、保健、福祉などの側面から高齢者を支える「総合相談窓口」。保健師や社会福祉士、ケアマネジャーなどの専門職員が、介護や介護予防、保健福祉の各サービス、日常生活支援の相談に連携して応じる。設置主体は各市町村だが、大半は社会福祉法人や医療法人、民間企業などに委託し運営されている。