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お寺と福祉の情報局

「何でうちにチラシを入れた!」クレームの理由

2023年1月29日

 高齢者住宅の入居者募集活動の一つに「ポスティング」、つまりポストに直接チラシを投函(とうかん)する方法があります。

高級マンションのポスト(イメージ画像)
高級マンションのポスト(イメージ画像)

 高齢者住宅は近隣住民の入居が多いですし、新聞折り込みと違って入居対象になる人が住んでいそうな家を選別して投函できますから、反響率は悪くないそうです。また、空いている時間などを使ってスタッフ自身で行えるという点もメリットです。

 入居一時金が数千万円という高級高齢者住宅を運営する会社も、「ターゲットを絞った広告宣伝が重要」という考えから、よく高級住宅地でポスティングを行っていました。

「なんでこんなチラシをうちのポストに入れた!」

 ポスティングを終えた日の夜、中年男性の声でクレームの電話がかかってきました。「ゴミになるから、チラシを入れないでほしい」という電話はよくあるのですが、そのクレームはそれとは違い「うちの親が『ここに入りたい』と言ったらどうしてくれるんだ!」というものでした。詳しく話を聞いてみると「今の家は、親が死んだら自分が相続するはず。もし、親がここに入るとなったら、家を売って入居金を工面するだろうから家をもらえなくなる」ということでした。

 電話を受けた社員は「申し訳ございませんでした。では次回からお宅様にはチラシを入れないようにしますので、ご住所とお名前を教えていただけますか?」と対応したところ「個人情報だから言えない」と電話を切られてしまったそうです。

 「どこの家かも分からないのに『うちに入れるな』と言われても…」とほとほと困ったその会社では、その日に投函したエリア全てを「ポスティング禁止区域」にせざるを得なかったそうです。

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