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喪服、香典、焼香…知っておきたいお葬式のマナー

2025年1月20日 | 2025年1月27日更新

※「株式会社霊園・墓石のヤシロ」による提供記事です。

今回は喪服や香典、焼香など、いざというときに役立つお葬式のマナーをご紹介します。

1. お葬式の服装

(画像①服装 ※キャプション不要)

 お葬式に参列する服装は喪服です。喪服には正喪服・準喪服・略喪服の3種類があります。喪主やご遺族であれば黒無地の着物など正喪服を着用しますが、参列者は準喪服が基本です。

 男性であればブラックスーツ・白いワイシャツ・ブラックタイ、女性であれば黒のアンサンブルやワンピースなどが準喪服に当たります。

 スカート丈はひざ下、袖丈は5分丈以上の露出の少ない服装を心がけ、同じ黒でもサテンなど光沢のある素材は避けましょう。殺生をイメージさせる動物柄などもタブーです。

2. 数珠

(画像②数珠 ※キャプション不要)

 数珠は宗派によって種類がありますが、どの宗派にも対応する略式数珠が便利でしょう。数珠は貸し借りができません。現代は価格帯も幅広いので、自分の数珠を用意してください。

 数珠を持ち歩く時は左手に持ちます。数珠の持ち方は宗旨宗派により異なりますが、房を下にした状態で人さし指と親指の間に数珠を掛け、手の甲に輪を掛けた状態です。

3. 香典

(画像③香典 ※キャプション不要)

 お葬式に持参する香典の表書きは「御霊前」です。もしくは「御香典」の表書きであれば失礼はありません。四十九日を過ぎると故人の魂は成仏して仏になるため、四十九日以降は「御仏前」に変わります。

 ただし浄土真宗ではそもそも成仏の概念がないため、最初から表書きが「御仏前」になるので注意をしてください。

 市販の不祝儀袋が販売されていますが、一般的には白と黒の水引を利用します。お悔やみ事は二度と起きないよう、一度限りを表す結び切りで結びましょう。亡くなって間もないお葬式でのご香典は、涙で黒墨が薄まったことを表す薄墨で書きます。

4. お焼香の仕方

(画像④焼香 ※キャプション不要)

 お焼香の順番が来たらご遺族と僧侶へ一礼してから焼香台の前へ進みます。数珠は左手に掛けて押しいただきましょう。

 「押しいただく」とは抹香をつまみ上げることです。右手の親指と人さし指で抹香をつまんで、横にある香炉へくべてください。抹香を額までつまみ上げる宗派と、少しだけ持ち上げて香炉へくべる宗派があります。

 押しいただき方や回数は宗旨宗派によって異なりますが、一般的には1~3回です。下記は宗派で違う押しいただき方と回数です。ぜひ参考にしてください。

・臨済宗…額まで1回
・浄土宗…左手を添えて少しだけつまみ上げる
・浄土真宗(本願寺派)…額まで押しいただかずに1回
・浄土真宗(真宗大谷派)…額まで押しいただかずに2回
・真言宗…額まで3回
・天台宗…額まで3回
・曹洞宗…額のあたりで念じて2回
・日蓮宗…額まで1~3回

 お焼香の後は合掌をして祈り、焼香台から少し下がってご遺族に一礼してから席に戻ります。参列者が大勢いる場合にはお焼香が1回に省略されることもあるでしょう。

5. お悔やみの言葉

(画像⑤アイキャッチ兼用お悔やみ ※キャプション不要)

 ご遺族を励ましたい気持ちも分かりますが、お葬式では多くを語らずにお悔やみの言葉のみを簡潔にお伝えします。受付が葬儀スタッフであってもお悔やみの言葉を伝えましょう。

「このたびは心よりお悔やみ申し上げます」
「このたびはご愁傷様です」

 宗旨宗派により異なりますが、この二つはキリスト教や浄土真宗での葬儀でも扱えるお悔やみの言葉です。

 また、お葬式では使ってはいけない忌み言葉があるので注意をしてください。不幸が重なると忌まれる「たびたび」などの重ね言葉、不幸を連想させる「消える」などの言葉は避けてください。

 直接的な表現は控えて「ご逝去」「お元気でいらしたころ」「突然のこと」などに言い換えて伝えると良いでしょう。

霊園・墓石のヤシロ

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