2025年7月23日
※文化時報2025年3月28日号の掲載記事です。
小さな子どもを連れて気軽にお寺へ遊びに来てもらうイベント「ママに嬉(うれ)しいファミリーフェス」が20日、真宗興正派本山興正寺(京都市下京区)で開催された。御影堂では「親子で楽しむハイハイレース」が催され、1歳前後の赤ちゃん16人が出場。家族の声援を受けながら元気にはい回った。

「女性総活躍」を掲げ、育児と就労の両立を支援する事業などを展開する株式会社Tn(石井直弥代表、京都市西京区)が主催。境内にはキッチンカーや青果店、縁日のコーナーを設け、山内施設におむつ替えや授乳スペースを設置したほか、子どもが安心して食べられるうどんを提供した。
興正寺は、宗派が掲げる「聞く・喜ぶ・伝える」をテーマに、地域住民や門徒らが自由に集えるフリースペースとして境内を貸し出しており、今回のイベントもその一環として行われた。
Tn広報担当の高峰美実さんは「さまざまな家族が安心して集えるのがお寺を利用する強み。ご縁があれば、今後もイベントを継続したい」。興正派の大熊慎司財務担当参務は「趣旨に賛同できる事業には積極的に協力していく。本山に親しみをもってもらえるとうれしい」と話した。