2025年9月14日
※文化時報2025年6月24日号の掲載記事です。
2019年から続いてきた浄土宗金剛寺(京都市東山区、中村徹信住職)の介護者カフェ=用語解説=が、本堂の大規模改修や本尊の修復で一時中断される。再開まで1年以上かかる見通し。11日に開かれた中断前最後の介護者カフェには、しばしの別れを惜しんで参加者30人余りが集まった。(大橋学修)
金剛寺の介護者カフェは、「心と身体のリラックスタイム」との副題を付け、15分ほどのお勤めと講義・体験などを行ったあと、グループに分かれて語り合う。

金剛寺は、奈良時代に行基が東岩倉山(同市左京区)に創建した阿弥陀堂が起源。応仁の乱で焼失したが、信者らが首だけになった阿弥陀如来像を運び出して仮堂を設けた。
1713(正徳3)年に本尊を再興、30(享保15)年に本堂を建立し、現在に至っている。
中村住職が2006(平成18)年に法灯を継承して以降、客殿の修理などに取り組んできたが、本堂の抜本的な修理は出来ておらず、瓦の劣化で雨漏りが発生。屋根の葺(ふ)き替えを含む本堂の大修理に取り組む方針を固めた。合わせて本尊も修復する。

11日のカフェは通算31回目となった。認知症予防をテーマに、京都華頂短期大学の髙岡理恵教授と眞﨑(まさき)雅子教授が講演と体操指導を行った。常連の参加者は「しばらくお別れになるね」と互いに声を掛け合い、名残惜しさを分かち合っていた。
【用語解説】介護者カフェ
在宅介護の介護者(ケアラー)らが集まり、悩みや疑問を自由に語り合うことで、分かち合いや情報交換をする場。「ケアラーズカフェ」とも呼ばれる。主にNPO法人や自治体などが行っているが、浄土宗もお寺での開催に取り組んでいる。孤立を防ぐ活動として注目される。