検索ページへ 検索ページへ
メニュー
メニュー
TOP > 福祉仏教ピックアップ > 『文化時報』掲載記事 > フレイル予防へ産官学連携 龍大学生がレシピ開発

つながる

福祉仏教ピックアップ

フレイル予防へ産官学連携 龍大学生がレシピ開発

2022年12月19日

※文化時報2022年11月4日号の掲載記事です。

 龍谷大学は10月21日、農学部食品栄養学科の学生2人が高齢者のフレイル=用語解説=を予防するレシピ6品を開発したと発表した。大津市やスーパー大手の平和堂と連携しており、6品のうち「かぼちゃのおかずさらだ」は、平和堂の全国140店舗で12月22日まで販売される。

フレイル予防レシピの料理を試食する大津市民
フレイル予防レシピの料理を試食する大津市民

 佐藤健司大津市長が、龍谷大学にレシピの開発を要請していた。同市では、今年度から高齢者のフレイル予防教室を開催しており、食から健康を支える目的があるという。

 考案したのは、農学部食品栄養学科4年生の小田垣萌衣さんと前田穂乃香さん。入手しやすい材料を使って、たんぱく質とエネルギーを摂取できるよう心掛けた。「かぼちゃのおかずさらだ」は、かぼちゃにチーズと鶏ミンチを加え、玉ネギで食感を楽しめるようにした。

 この日は、大津市が市内のホテルで「『お口と食』のシニア向け健康講座」を開き、市民約100人がレシピに基づく料理を試食。福原弘之さん(65)は「思いの外、しっかりした味で工夫が見られる」、石田美智さん(81)は「わが家よりも薄味だけど、おいしく食べられた。タンパク質を取るようにする」と話した。

 佐藤市長は「各種事業を通じてレシピを紹介する。配食サービスなどで利用してほしい」と話し、石原健吾農学部教授は「学生ならではの新しさを感じてほしい」と語った。

【用語解説】フレイル

 加齢によって心身が衰えた状態のこと。健常な状態と要介護状態の中間を表す用語として、日本老年医学会が2014(平成26)年に提唱した。語源は「Frailty(虚弱)」。

おすすめ記事

error: コンテンツは保護されています