検索ページへ 検索ページへ
メニュー
メニュー
TOP > 福祉仏教ピックアップ > 『文化時報』掲載記事 > 障害者の豊かな日常にピント 大西暢夫さん写真展

つながる

福祉仏教ピックアップ

障害者の豊かな日常にピント 大西暢夫さん写真展

2024年4月2日 | 2024年7月9日更新

※文化時報2024年2月20日号の掲載記事です。

 社会派の作品で知られる写真家・映画監督の大西暢夫さん(55)=岐阜県池田町=による写真展「120人の肖像展」が9~11日、びわ湖大津プリンスホテル(大津市)で開かれた。2年かけて撮りためた障害者120人の肖像写真を一堂に並べた展示で、障害の種類にかかわらず、それぞれが見せる生き生きとした表情が来場者を魅了した。

(画像:アイキャッチ兼用「120人の肖像展」の会場で作品について語る大西さん)
「120人の肖像展」の会場で作品について語る大西さん

 障害者が地域で暮らせるようにと、NPO法人全国地域生活支援ネットワーク(埼玉県東松山市)などが開催した「アメニティーフォーラム27」のプログラムの一つ。言葉では伝えきれない施設利用者の豊かさを、写真と映像で伝えようというプロジェクトの一環で、大西さんが全国10法人の120人を撮影した。

 作品は全てモノクロの超大型プリント。被写体となった人の障害は知的、精神、身体などさまざまだが、大西さんの壁を作らない人柄で、全員が味わい深い笑顔を見せている。キャプションには、施設の職員らが本人の人となりをつづった。

 大西さんによると、障害者には写真館で撮影された経験のない人が多く、フラッシュの光や電子音に敏感になりがちだったが、施設の職員たちの協力もあってトラブルはほぼなかったという。

 大西さんは「どんな人でも、写真を撮るという行為を百パーセント理解できていた。カメラを見つめる視線は偶然でなく、モデルそのものだった」と話した。

おすすめ記事

error: コンテンツは保護されています