2025年5月1日
訪問ヘルパーやケアマネジャーなど屋外を移動することが多い人にとって、気を付けなければならないのが熱中症です。「熱中症は、7月や8月の猛暑の時期に多い」と思われがちですが、実は5月ぐらいからかかる人が増えてくるそうです。「夏本番はまだまだ先のこと」と考えず、早めの熱中症対策を心がけましょう。
なぜ春に熱中症になる人がいるのでしょうか。まずは「体が暑さに慣れていない」ことが挙げられます。気温自体はそれほど高くなくても、前日に比べて急に上がるような日は、体がうまく対応できません。
「朝は涼しいが、日中は急激に気温が上がる」といった日も同様です。テレビやネットなどで天気予報を見る際には、最高気温だけではなく、「前日との差」「最低気温との差」も確認するようにしましょう。
次に「まだ、汗をかき慣れていない」ことです。あまり冬の直後は汗が出にくくなっているので、暑さに対して汗をかいて体温を調節することができず、熱中症にかかりやすくなります。
対策としては、春のうちから適度に運動して汗をかくことに体を慣らすことがよいといわれています。ただし、急に運動を始めたことによるギックリ腰も春に急増するそうですから、無理をしすぎないようにしてください。
このほかにも、5月だとまだ制服が冬服だったり、建物に冷房が入っていなかったりと、働く環境が「夏対応」になっていないことも熱中症の一因になります。「クールビズは6月から」などとルール化されているところも多いでしょうが、体温調節機能には個人差があることにも配慮し、柔軟に対応する必要がありそうです。