2025年9月12日
昨今の厳しい人手不足を反映してか、飲食店や商店の中には「自分らしく働けるように」として、金髪などの派手な髪色、ネイル、タトゥーなどをした人でも就労できるよう、服務規定を見直すところが増えています。

介護事業所では、ネイルや指輪などのアクセサリーについては利用者の身体を傷つける可能性があるため禁止にしているところが多数派ですが、髪色についてはかなり規定が緩くなってきています。最近も、日本を代表する大手介護事業者が、髪色・ヘアースタイルの自由化だけでなく、まつげエクステンションやひげをOKにする方針を打ち出しました。
ある介護事業所でも、最近髪色を実質自由化したのですが、その背景にはちょっと変わったエピソードがありました。この事業所には明文化された規定があるわけではなく、「利用者を不快にさせないように」との理由から、慣習として黒や濃い茶色以外の髪色を認めていませんでした。
しかし、ある若い女性スタッフはそれを無視し、派手な色にするばかりではなく、金、青、ピンクなどと頻繁に色を変えていました。施設長がそのつど注意しますが、効果はありませんでした。
ある日も施設長が「いつも言っているが、この色は駄目だよ」と注意しました。すると、その場にいた女性入居者が「施設長さん。私は『次に会うときはこの娘がどんな色の髪の毛になっているのだろう』といつも楽しみにしているのですよ。私の楽しみを奪わないでください」と、逆に注意したそうです。
こうして、この施設では髪の色は自由になりました。とはいえ、頻繁に変えるとお金がかかることから、多くのスタッフはこれまで通りの髪の色だそうです。