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お寺と福祉の情報局

あえて家から遠い職場を希望する求職者の心理

2023年3月25日

 「なぜ、うちで働こうと思ったのですか」「家から近くて通うのに便利だからです」

遠方から通勤する職員(イメージ画像)
遠方から通勤する職員(イメージ画像)

 アルバイトやパートの採用面接ではごく当たり前のやりとりだと思います。特に、家事や子育てなどに多忙な主婦にとって「通勤時間が短い」ことは仕事探しにおいて大きな条件になります。

 もちろん介護業界でも例外ではありません。介護事業所がパートの求人を行う場合は、折り込みチラシやポスティングなど地域を限定できる募集ツールを使い、「自転車・バイク通勤可」などの文言で近隣の求職者にPRするのが基本的な手法です。

 しかし、それとは逆に「家から遠いのでこちらを志望しました」という例も少なくないのだとか。

 介護現場で働く人の中には「介護の仕事をしていることを知られたくない」という人がいます。介護職のほとんどは、強い使命感・責任感を持ち、勤労意欲も高いですが、中には残念ながら「他に仕事がない」「誰でも雇ってくれる」などの理由で仕方なく介護業界に足を踏み入れる人もいます。

 そこに「介護職は低所得」というイメージも加わって、中には介護職にネガティブな印象を持つ人もいます。「近所の人に見られたら嫌だ」と、電車やバスで数十分かけて自宅から離れた介護事業所に通うことを希望する求職者がいるのです。

 駅から近いなど公共交通機関の利用が便利な介護事業所の中には、沿線の街などあえて遠方に的を絞って求人活動を行うケースがあります。特に狙い目は〝プチ高級住宅地〟なのだとか。「働いていること自体を、近所の人に知られたくない」という人が多いそうです。

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