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お寺と福祉の情報局

屈強な男性スタッフ歓迎 訪問看護の切実な事情

2023年5月30日


 「ドアを開けたら、中の人が何か意味不明なことをぶつぶつ言いながら一心不乱に包丁を研いでいた」

屈強な男性スタッフ(イメージ)
屈強な男性スタッフ(イメージ)

 思わず背筋が冷たくなる話です。しかし、精神疾患を持つ人を専門にした訪問看護事業所では、スタッフがこの話のような危険な目に遭うことも少なくないそうです。このため、この事業所では「訪問先で何か異変を感じたら、そのままドアを閉めて帰ってくるように」と指示しています。

 このように訪問介護や訪問看護で働くスタッフには「訪問先で危ない目に遭う」というリスクがあります。昨年1月には在宅医が訪問先で患者家族に殺害されるという痛ましい事件も起こっています。ある医療関連団体の調査によると、在宅医や訪問看護師の4割以上が「暴言や脅迫めいたことを言われた」「利用者宅に軟禁された」など訪問先で身に危険を感じた経験があるそうです。「スタッフの安全確保策の構築」は訪問系事業者にとって重要な課題といえます。

 具体的な方法としては、「訪問先の玄関ドアを開けておく」「建物内では常に利用者・家族よりも玄関に近い場所にいるようにする」「防犯ブザーなどのグッズを携帯する」などがありますが、中には「武道や護身術を学ぶ」など、スタッフ自身でかなりの「投資」をしているケースもあります。ちなみに、冒頭で紹介した訪問看護事業所では、「なるべく屈強な男性看護師を雇うようにしている」のだそうです。

 

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