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未来担う人づくり 妙心寺退蔵院が学生寮運営

2025年2月12日

※文化時報2025年2月7日号の掲載記事です。

 臨済宗妙心寺派大本山妙心寺塔頭(たっちゅう)の退蔵院(松山英照住職、京都市右京区)は4月から、学生寮「柳田寮」の運営を始める。人材育成の観点で家賃を無料とし、朝の作務の手伝いなどを入居の条件とする。

 精進料理店の社員寮だった建物を、篤志家の檀家の寄進でリノベーションした。6畳とキッチンの1DKが4部屋あり、乾燥機付き浴室、トイレ、IHキッチン、エアコン、エアウィーヴ社提供のベッドを完備している。同様の部屋だと周辺の相場は月6万5千〜7万円になるという。

(画像1:4月から入居が始まる学生寮の居住スペース)
4月から入居が始まる学生寮の居住スペース

 松山大耕副住職がネパールの仏教教団の事務方トップから、若い頃に東京のお寺に住みながら留学していたと聞いて着想を得た。自身も東京大学在学中に寺院で学生生活を送った経験がある。

 4月時点で京都の専門学校・大学・大学院に通う2年生以上が対象。僧侶を目指す学生や一般の学生、留学生を想定している。入居期間は1年または2年。光熱費は各自が負担する。

 松山副住職は「タイムパフォーマンスやコストパフォーマンスが重視されている今こそ、人が重要。学生にはいろいろなことを考える機会にしてもらいたい」と話している。

(画像2アイキャッチ兼用:学生寮の運営を発案した松山大耕副住職)
学生寮の運営を発案した松山大耕副住職

 入居は書類審査と面接で決定。写真付きの履歴書と「自分の将来像と絡めた入居動機」をテーマにした800〜千字の作文、親や先生以外で最も尊敬する大人からの推薦文を提出する。21日必着。問い合わせは退蔵院(075―463―2855)。

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