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世代交流で生を実感 元芸人の介護福祉士講演

2025年8月17日

※文化時報2025年5月23日号の掲載記事です。

 真宗佛光寺派は8日、本山佛光寺(京都市下京区)で「僧伽(さんが)に学ぶ研修会」を開いた。元お笑い芸人で介護福祉士の中野利絵さん(46)が「幸せを感じられる心の育て方」と題し、聴講者約30人に子育てを通して得た気付きを伝えた。

 中野さんは漫才師として成功する夢を追いかけていたが、祖父が寝たきりとなったことをきっかけに介護の道を選択。介護福祉士の資格を取得してデイサービスで12年間務めた。

 34歳の出産を機に退職したが、待っていたのは「孤独」。「舌下帯短縮症で生まれた息子は母乳が飲めず、手術が必要だった。育児に終わりはなく、夫は多忙。仕事で患った腰痛などの通院もあり、心身がボロボロだった」と振り返った。

「赤ちゃん先生」について語る中野さん
「赤ちゃん先生」について語る中野さん

 周囲に相談できる友人はおらず、両親とは話がうまくかみ合わなかったという。「働けない自分、子どもがいる自分には価値がないと感じてふさぎ込むことが増えた」ものの、3歳未満の乳幼児と母親が一緒に介護施設や教育機関に出向いて命の大切さや人とのつながりの重要性を伝える「赤ちゃん先生」の活動と出会ったことが転機となった。

 中野さんは、認知症のお年寄りが幼い息子に触れたとたん、ぱっと目を見開き、涙しながら笑顔になったのを目の当たりにしたエピソードを紹介。「息子を通じて知った世代交流の大切さは、一人でふさぎ込んでいては得られない発見だった。生きているだけで価値があると実感できた」と語った。

 

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