2026年3月21日
※文化時報2026年2月10日号の掲載記事です。
解決が難しい苦しみの中でも穏やかでいられる方法を伝える「折れない心を育てるいのちの授業」が1日、真言宗須磨寺派大本山須磨寺(神戸市須磨区)で開かれた。約150人が訪れ、認定講師の元大阪市職員、清水喜子さんと共に、苦しい時こそ支えになるものは何かについて考えを深めた。

「折れない心を育てるいのちの授業」は2000(平成12)年から、めぐみ在宅クリニック(横浜市瀬谷区)院長の小澤竹俊さんがホスピスケアの経験に基づいて始めた。15年には一般社団法人エンドオブライフ・ケア協会が設立され、小澤さんの下で認定講師が育成されている。
清水さんは大阪市職員時代、福祉、防災、虐待、ドメスティックバイオレンス(DV)や多文化共生などの各分野で、さまざまな暮らしの困り事に寄り添いながら、住民の支援に尽力してきた。
退職後は任意団体「ゆたかはな」の代表として、人が輝く組織づくりや対話の場づくりを各地で実践している。
清水さんは最初に「苦しみって何だろう」と投げかけ、苦しみは「希望と現実の開き」であると説いた。その上で「苦しいときだからこそ大切なことに気付く。支えになる関係を思い出してほしい」と語りかけ、支えに気付くことで笑顔を取り戻すことができると語った。
また、「苦しんでいる人は自分の苦しみを『分かってくれる人』がいるとうれしい」と伝え、「分かってくれる人は、聴いてくれる人」と強調。聴くためのコツを分かりやすく解説した。
「聴き方が大事。人は自分のことを認めてくれる人がいると穏やかになれる。認めてくれる誰かがいれば、自分のことを大切に思える」と締めくくった。