2024年8月20日
※文化時報2024年6月21日号の掲載記事です。
真宗佛光寺派本山佛光寺(京都市下京区)は13日夜、地域の小学生と保護者らを対象とした1回目の「親子食堂」を開いた。約40人が参加し、児童らは具だくさんのカレーライスを食べたり、自治会役員や学生ボランティアと昔ながらの遊びに興じたり宿題を教わったりと、思い思いの時間を過ごした。
親子食堂は2月15日、渋谷真覚門主が家庭での孤食を防ぎたいとの思いで試験的に開催。5月21~23日に行われた第207定期宗会で反響が報告され、参加した親子はもちろん、協力した自治会役員や学生ボランティアからも継続を願う強い要望があったことが伝えられた。今月から隔月で定期開催される。
渋谷門主は「親子食堂では宗教色を出さなくても、お寺としての大事な部分を伝えていける。取り組みを通し、地域のつながりを深めたい」。運営を担当する廣澤晃隆総務は「子どもたちが食前に『手を合わせよう』と自主的に言い出したことには驚いた」と手応えを感じていた。