2023年8月4日
楽しいから笑うのではない。
笑うから楽しいのだ。
――哲学者・心理学者、ウィリアム・ジェームズ(1842~1910)
生きていれば、充実して幸せを感じるとき、気分が落ち込むとき、いろいろありますよね。特に、周りの環境の変化に合わせて自分の感情も左右されてしまうと、疲れてしまったり無気力になってしまったりすることもあると思います。
周りの影響を受けず、自分で自分の感情を自由にコントロールすることができれば、安心して日々を送れるかもしれません。しかし、そんなことが可能なのでしょうか?
「プラグマティズム」という考え方があります。物事の本質を、行動と結果から見るという考え方で、「実用主義」や「行為主義」と訳されます。異なる思想や文化が混在していた19世紀の米国で、人々の対立をなくすために提唱されました。
プラグマティズムを発展させたウィリアム・ジェームズは、「楽しいから笑うのではない。笑うから楽しいのだ」という言葉を残しました。
「笑う」という行動によって「楽しい」という結果が生まれます。つらさや苦しみを抱えていても、行動が明るいものであれば、だんだん気持ちが追いついてくるかもしれません。
ただ、無理にいつも楽しい気分でいる必要はないと思います。少し気分を変えたいときのためのおまじないとして、この言葉を頭の片隅に置いておいてください。