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医療と仏教の協働追求 あそかビハーラ医学会大会

2026年3月9日

※文化時報2026年2月3日号の掲載記事です。

 ビハーラ活動=用語解説=を巡る実践知を結集し、理想の活動の在り方を追求する「あそかビハーラ医学会」の第2回大会が1月18日、浄土真宗本願寺派本山本願寺(西本願寺、京都市下京区)の聞法会館で開かれた。「病院から地域へ、地域から病院へ―つなぐケアの懸け橋」をテーマに教育講演などが行われ、参加者約40人が医療と仏教の協働に向けて学びを深めた。

(画像アイキャッチ兼用:教育講演でさまざまな取り組みが紹介されたあそかビハーラ医学会の第2回大会=京都市下京区の聞法会館)
教育講演でさまざまな取り組みが紹介されたあそかビハーラ医学会の第2回大会=京都市下京区の聞法会館

 あそかビハーラ医学会は、本願寺派が母体となって設立した「お坊さんのいる病院」として知られる独立型緩和ケア病棟「あそかビハーラ病院」(京都府城陽市)を運営する一般財団法人日伸会ビハーラ医療福祉機構(後藤彰大理事長)が2024年に立ち上げた。

 講演したのは、医療法人社団志高会三菱京都病院(京都市西京区)副院長兼腫瘍内科緩和ケア内科部長の吉岡亮氏、浄土宗願生寺(大阪市住吉区)住職の大河内大博氏、めぐみ在宅クリニック(横浜市瀬谷区)院長で一般社団法人エンドオブライフ・ケア協会代表理事の小澤竹俊氏。

 吉岡氏は「患者さんの自律を守るために」と題し、がん終末期患者への丁寧な対話を通して、予測される病状経過の情報提供が必要だと強調。大河内氏は「〝もうひとつ〟の地域包括ケアとしての寺院の可能性~〝さっとさんが〟の実践」の講題を掲げ、お寺を地域拠点としたさまざまな取り組みの中で、寺院と僧侶が担える役割について紹介した。

 小澤氏は「死を前にした人に、あなたは何ができますか?」をテーマに登壇し、死を前にした患者の苦しみを聞くことの大切さと難しさを語った。

 後藤理事長は開会あいさつで、あそかビハーラ病院が22年6月の事業譲渡後、2期連続で黒字となったことを紹介し「確固とした経営基盤がなければ、ビハーラ活動は行えない」と強調。「全国に普及し、同じような考え方が広まれば医療業界はアップデートしていく。医療と仏教の協働の在り方を追求していきたい」と力を込めた。

【用語解説】ビハーラ活動(浄土真宗本願寺派など)

 医療・福祉と協働し、人々の苦悩を和らげる仏教徒の活動。生老病死の苦しみや悲しみに寄り添い、全人的なケアを目指す。仏教ホスピスに代わる用語として提唱されたビハーラを基に、1987(昭和62)年に始まった。ビハーラはサンスクリット語で「僧院」「身心の安らぎ」「休息の場所」などの意味。

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