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「文化時報」コラム

〈73〉本場・台湾での研修

2025年1月18日

※文化時報2024年10月25日号の掲載記事です。

 台北の大悲学苑に、スピリチュアルケアを志す総勢8名で「スピリチュアルケア研修」を受講しに行ってきました。現地の気温は30度超。この期間、日本も暑かったとのことですが、台北はまるで真夏に戻ったような気候でした。

傾聴ーいのちの叫び

 そして、研修内容も熱かった!

 朝9時半から夕方7時まで、講義に見学に実習にと、濃厚過ぎて途中脳みそがバグってしまうほど実のある研修でした。どの参加者も、それぞれに素晴らしいお土産を持って帰ってくることができたようです。

 かくいう私も、とても大きな学びを得てきました。それは、日本で私がやっているスピリチュアルケアは、大悲学苑の法師さま方が実践しているスピリチュアルケアの半分以下だということです。

 スピリチュアルケアには、七つの段階があります。2段階目までは、看護師でも、心理学者でも、隣のおばさんでもできます。でも、3段階目以降は、出家者でなければできないのです。真摯(しんし)に法(ダルマ)を学び、己を高め続けている本物の出家者でなければ。そのことが、骨身にしみて分かりました。

 もっともっと己に厳しく精進しなければ‼ はっきりと目標が見えた分、希望と絶望が混在した新たな原動力を抱えて帰ってきたところです。

 研修終了後、受講者全員から「来年もまたぜひ!」とお願いしたところ、「来年は私たちが日本に行きますよ」と。他のメンバーは諸手(もろて)を挙げて喜んでいましたが、一緒に拍手をしつつ「さて、こりゃ大変なことになったぞ!」と褌(ふんどし)を締め直さずにはいられませんでした。

 メンバーの帰国を見送ったあとは、恒例の寺&廟(びょう)巡り。今回は台中、台南と足を延ばし、数十カ所に参拝しました。台湾では「○○しますので(自分に課す約束)、○○してください(神や仏へのお願い事)」と祈るんだと教わったので、教えられたとおりに。願い事はもちろん、スピリチュアルケアを根底とした『看取(みと)りの家』の建立です。約束事は…これはちょっと秘密。

 

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