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子ども食堂を独TV局取材 金戒光明寺

2022年12月8日

※文化時報2022年6月21日号の掲載記事です。

 浄土宗大本山くろ谷金戒光明寺(京都市左京区)で9日開かれた「くろ谷子ども食堂」を、ドイツ公共放送局「第2ドイツテレビ」(ZDF)が取材した。食と宗教をテーマとした番組を制作するのが目的という。放送日は未定。

「くろ谷子ども食堂」の様子
「くろ谷子ども食堂」の様子

 子ども食堂は、金戒光明寺職員の有志らで結成する「こころばかりの会」(伊藤英亮代表)が主催し、昨年3月から月1回開催している。この日提供された食事は、寄付された豆腐と豚肉の缶詰を使った丼に、ポテトサラダとザ・プリンス京都宝ヶ池の料理長が調理したスープを添えた。

 ZDFの撮影スタッフは、子ども食堂のボランティアとして調理に携わった女性を取材。葬儀や法要を仏式で営みながら、クリスマスを楽しむ日本人の風習に首をかしげ、肉食が禁じられているはずのお寺で、子ども食堂のメニューに豚肉が使われることに驚いていた。

 女性は取材に対して「深い信仰心を持たなくても、お寺は人々の心を和ませる。だから、子ども食堂をお寺で行う意味がある」と説明。「食事に肉が含まれていたとしても、それを大切に頂くことが大事」と語った。

 くろ谷子ども食堂では、京都市内に事業所を置く企業の協力も本格化している。

 この日は、ういろうに小豆を乗せた京菓子「水無月(みなづき)」を、井筒八ッ橋本舗の津田純一会長が振る舞った。6月30日に水無月を食べる京都の風習に合わせた試みで、津田会長は「水無月は、宮中だけでしか口にすることができなかった氷に似せて作られている。そうした京都の歴史を学ぶ機会にしてほしい」と語った。

 また、支援を検討する京都賀茂ライオンズクラブ(北尾均会長)が2回目の見学に訪れた。会員の佐野就平さんは「クラブでは、手話劇の上演を定期的に行っており、ここで披露することも考えたい」と話した。

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