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笑顔食堂えんまんへ 本願寺派主催から継承

2023年10月6日

※文化時報2023年9月1日号の掲載記事です。

 浄土真宗本願寺派が2018(平成30)年から開催してきた「西本願寺みんなの笑顔食堂」を一般社団法人えんまん(八幡真衣代表理事)が引き継ぐことになり、8月22日、本山本願寺の聞法会館(京都市下京区)で「テンプル食堂きょうと・西本願寺みんなの笑顔食堂」として開催された。機動力を発揮して定期開催できる環境が整い、学生などボランティアの積極的な参加が期待される。

 笑顔食堂は本願寺派の「御同朋の社会をめざす運動」(実践運動)総合基本計画・重点プロジェクトの一環として18年11月にプレ開催し、翌月から毎月実施。コロナ禍で宗派が定めた感染防止対策に従う必要があり、20年1月を最後に不定期で行われてきた。

 運営を担う重点プロジェクト推進室は、組織による動きの重さが災いして、居場所を必要とする人々にタイムリーな支援や新たな取り組みができなくなることを懸念。1年ほど前から、えんまんと事業の継承を協議してきた。その結果、えんまんの主催行事に宗派が共催で参加する形に収まった。

 八幡代表理事は「本山で開くことに意味がある。居場所があり、待っている人がいることを知ってもらうことが大切」と語る。

 この日は、龍谷大学の学生や同大学付属平安高校インターアクトクラブの生徒らがボランティアとして参加。小学生の勉強を手伝い、トランプや念珠づくりなどを共に楽しんだ。えんまんが用意した菓子や京都南ライオンズクラブが提供した弁当の贈呈式も行われた。

(画像・アイキャッチ兼用:贈呈式で京都南ライオンズクラブの会員から弁当を受け取る子どもたち=8月22日、本山本願寺の聞法会館)
贈呈式で京都南ライオンズクラブの会員から弁当を受け取る子どもたち=8月22日、本山本願寺の聞法会館

 子どもを連れて参加した大崎さゆりさん(32)は「育児をしていると社会から離れる。外の人と話せることで前向きになれる」。龍谷大平安高校の小須賀智(さとし)教諭は「生徒にとっては教える立場に立つことで、違う視点から社会を見ることができる。世代を超えた交流も経験になる」と話していた。

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