検索ページへ 検索ページへ
メニュー
メニュー
TOP > 福祉仏教ピックアップ > 『文化時報』掲載記事 > 「諦めず今に集中して」元小結・舞の海氏講演

つながる

福祉仏教ピックアップ

「諦めず今に集中して」元小結・舞の海氏講演

2024年12月17日

※文化時報2024年10月8日号の掲載記事です。

 天台宗一隅を照らす運動総本部(竹内純照総本部長)は9月30日、京都市男女共同参画センター(京都市中京区)で第23回公開講座を開き、元大相撲小結でNHK大相撲専属解説者などとして活躍する舞の海秀平(本名・長尾秀平)氏が「可能性への挑戦」と題して講演した。定員250人に対し280人から申し込みがある人気ぶりで、諦めずに挑戦し続けることの大切さを説いた。(佐々木雄嵩)

 舞の海氏は大学卒業の2カ月前に、周囲の反対を押し切って高校教員の内定を辞退し、夢だった大相撲の世界に飛び込んだ。きっかけは後輩の突然死だったと明かし、「人間は死と隣り合わせで生きているのだと気付かされた。たった一度の人生なら『今しかできないことに挑戦したい』と、相撲部屋の門をたたいた」と振り返った。

(画像:現役当時の取組について説明する舞の海氏)
現役当時の取組について説明する舞の海氏

 1カ月後に受けた新弟子検査では、身長173センチ以上という当時の規定に4センチ足りず、不合格に。諦めきれず整形外科手術で頭蓋骨と頭皮の間にシリコンを注入して身長を伸ばし、激痛に耐えて、翌月の再検査で角界入りを果たした。検査後にシリコンは取り除いたが、現在もふとした瞬間に痛みを感じるという。

 舞の海氏は「諦めなかったから土俵に立て、今日もこの場で相撲の話ができる。あれもこれも手に入らないのが人生」と力を込めた。

 あいさつに立った阿部昌宏宗務総長は「人間それぞれに一隅がある。与えられた環境で命を全うする舞の海氏の努力は、私たちに希望を与えてくれる」と述べ、竹内総本部長は「皆さんも自身の可能性を精いっぱい輝かせ、周囲を照らしてほしい」と呼び掛けた。

おすすめ記事

error: コンテンツは保護されています