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「70歳以上」の求人広告に応募殺到 最高齢は86歳

2025年4月22日 | 2025年4月22日更新

 「人生100年時代」を迎え、飲食店などあちこちで、元気に働く高齢者を見かけるようになりました。介護現場でも多くの高齢者がいきいきと働いています。


スーパーマーケットのスタッフ(イメージ)
スーパーマーケットのスタッフ(イメージ)

 大阪府内のある特別養護老人ホームでは、現在130人いるスタッフのうち、実に20人が65歳以上とのこと(それに加えて、45人が外国人留学生です)。

 ホームは急速に高齢化が進んでいる大規模ニュータウンの中にあります。周囲には他に住宅がほとんどないため、近隣から主婦のパートなどを確保するのがだんだんと難しくなってきていました。

 そこで10年前に、ニュータウンの住民がいつも使っているスーパーマーケットの店内に「70歳以上限定」とうたった求人チラシを貼ってみました。効果はてきめんで、応募が殺到。中には「私は65歳なのですが、応募できますか?」と、よくある「少し年齢がオーバーしているのですが…」とは全く逆の問い合わせもあったそうです。

 それ以来、ホームでは高齢者スタッフが欠かせない存在に。有償ボランティアなどではなく、非常勤契約職員としてきちんと雇用契約を結び、それぞれの体力や都合などに合わせて、できる範囲での仕事をしてもらっています。スタッフの最高齢はなんと86歳の女性。週4日、1日3時間の勤務で、洗濯物の片付けなどの軽作業を担当しているそうです。

 高齢スタッフの中には、歩行器を押しながら通勤してくる人もいるとか。「正直言って『そろそろ働くのは厳しいかな』と思える状態の人もいるのですが、家族からの『本人にとって、ここで働くことが何よりの生きがいになっている』という声もありますので、できる限りは頑張ってもらおうと思っています」と、運営法人の理事長は話していました。

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