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福祉あるある

振り込み3万円より現金1万円? 喜ばれる報奨金

2025年10月5日

 最近の若い人たちは、仕事選びに際して「給料の高さ」よりも「残業ゼロ」や「休日の多さ」を重視するといわれています。収支の構造上、従業員の給与引き上げが難しい介護事業者の中には、人材確保を目的に「年間休日を120日に増やした」などといったケースが増えています。

現金支給(イメージ)
現金支給(イメージ)

 とは言っても、やはり人ですから収入は仕事のモチベーション向上につながります。そのために頑張りを寸志などの形で評価する介護事業所も多いのですが、その支給方法が意外と難しいようです。

 複数の高齢者住宅を運営する介護事業者では、日々の介護現場での業務改善やサービス品質向上事例をスタッフ自ら発表するイベントを行い、最も優れた発表をした事業所全員に報奨金を1人当たり3万円渡していました。

 ところが社長の元に「頑張って最優秀賞を取ったのに、何の評価もされない」と不満を漏らすスタッフの声が聞こえてきたそうです。

 報奨金はボーナスにプラスする形で支給されていました。しかし、ボーナスの基本的な額は業績に連動していますから、いくら支給されるか前もってわかりません。また、ほかの施設のスタッフとボーナスの額を教え合ったりもしません。そのため「ボーナスに報奨金3万円が上乗せされている」と気付かないスタッフがいたのです。

 社長は一計を案じ、報奨金を現金で一人一人に手渡しすることにしました。額は1人当たり1万円とこれまでより少なくしたのですが、「現ナマ」ということでスタッフは皆目を輝かせて喜んだそうです。

 大変だったのは社長です。高齢者住宅には夜勤専門のスタッフや、週1回しか出勤しないパートのスタッフもいます。全員に渡し終えるまで5回ほど通わなければならなかったそうです。

 

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