検索ページへ 検索ページへ
メニュー
メニュー
TOP > 福祉あるある > ほっこり万華鏡 > 棺はアマゾンで購入 利用者の葬儀を手づくりで

わかりあう

福祉あるある

棺はアマゾンで購入 利用者の葬儀を手づくりで

2026年3月25日

 特別養護老人ホームや有料老人ホームなどの高齢者が長期間生活する施設では、入居者が亡くなるのはごく自然なことです。そして、さまざまな事情から施設長が喪主になるなどして、施設内で葬儀をするケースも少なくありません。最近ではショートステイなどのように、高齢者が住むことを目的としていない施設でも、そうした事例が増えているのだそうです。


葬儀(イメージ)
葬儀(イメージ)

 ある看護小規模多機能型居宅介護事業所で、宿泊サービスの利用者が亡くなりました。本来、宿泊サービスは長期間の連続利用ができません。しかし、実際には「特別養護老人ホームの空きが出るのを待っている」「自宅で家族が介護をするのは無理」といった理由で、実質的に住んでいる高齢者もいます。亡くなった方も長期の利用者でした。

 そして、その方は家族との折り合いが良くありませんでした。利用中も家族の面会はほとんどなく、亡くなったことを施設が連絡しても「そうですか。こっちで直葬にしますので」とそっけない返事です。

 それを聞いたスタッフからは「せっかくうちで暮らしていた方なんだし、このままお別れするのは寂しい。私たちで何かできないか…」との声が上がりました。

 そこで、急遽(きゅうきょ)自分たちで手づくりの葬儀を行うことにしました。棺(ひつぎ)は通信販売のアマゾンで購入し、知り合いの僧侶に声をかけて読経をお願いしました。そして、話を聞きつけた近所の生花店がお花を無償で提供してくれることになりました。

 こうして、全くの未経験ながらスタッフ自らの手で葬儀の準備が整いました。あとは家族を呼ぶかどうかです。「余計なことをするな、と怒られるのではないか」と恐る恐る声をかけたところ、息子さんが焼香に訪れたそうです。

おすすめ記事

error: コンテンツは保護されています