2023年7月23日
人は成功に向かってつまずく。
――実業家、メアリー・ケイ・アッシュ(1918~2001)
メアリー・ケイ・アッシュ(本名メアリー・キャスリン・ワーグナー)は、売り上げ十数億ドルの巨大化粧品会社を作り上げたアメリカの実業家です。
彼女には3人の子どもがいました。結婚後に夫が徴兵され、復員後すぐ離婚してしまいました。しかし彼女はセールス業界で頭角を現し、子どもたちを十分に養えるようになりました。
売り物を変えながら25年間、セールスの仕事を続けましたが、女性だったため、能力に見合った評価を受けることができませんでした。そんな業界に嫌気がさし、彼女は会社を辞めます。そして、女性の自立のための全く新しい会社を立ち上げることを、決意したのです。
しかし、ビジネスパートナーでもあった2人目の夫が、会社設立を1カ月後に控えて急死してしまいます。悲しみに暮れる間もなく、彼女は何とか小さな店を開きました。これが、「メアリー・ケイ・コスメティックス」でした。
スキンケアに抜きんでたこのブランドは、めきめきと業績を伸ばしました。今でも「メアリー・ケイ・コスメティックス」は米国で多くの女性に愛されています。
そんな彼女の残した言葉が「人は成功に向かってつまずく」です。
目標に向かって努力している中、ちょっとしたことでつまずき、落ち込むこともあると思います。でも、進むべき方向が分かっているなら、そのつまずきさえも成功への一歩となるのかもしれません。
さまざまな困難を乗り越えてきたからこそ、残せた名言だといえるのではないでしょうか。