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お寺と福祉の情報局

視覚障害者への介助技術、これからの介護職に必須

2026年2月11日

 転職してある高齢者施設で働き始めたAさん。施設での勤務経験は長く、介助技術や知識には自信を持っていました。転職先で、研修として自分よりも若いスタッフの仕事ぶりを見て学ぶことも「私の方が、経験があるのに…」と正直不満でした。

介助(イメージ)
介助(イメージ)

 しかし、実際に指導役の若いスタッフの介助の様子を見て驚きます。入居者の居室に入るときに「▲▲です」と、いちいち自分の名前を名乗ってあいさつします。それだけでなく、移乗介助をするときも「今から○○さんを車いすに乗せて、食堂まで移動します」「私は今、○○さんの右側に立っています」「今から膝の下に手を入れます」と、状況やこれから行うことを事細かく言葉で説明しているのです。

 そうです。この入居者は目が不自由でした。つまり、今の状況などを細かく説明をしないと、入居者は誰に何をされているのか分からず不安や恐怖を感じてしまうのです。

 その後、Aさんは1人で現場に入るようになりました。しかし、入居者からの問いかけに対して「いいですね」の意味で、笑顔でうなずいたところ、見ることができない入居者はそれを理解できず「無視された」と勘違いして機嫌を損ねてしまう、などという失敗をすることも少なくありませんでした。

 視覚障害がある高齢者は20万人いるといわれています。視覚障害の高齢者を専門に受け入れる「養護盲老人ホーム」という施設もありますが、その数は全国で48カ所と少なく、受け皿としてはとても足りません。

 そのため、一般の高齢者施設で生活する人も少なくありません。平均寿命が延びる中で、疾患が原因で中途失明する人も増加しています。これからの介護職には「視覚障害者への介助技術」が必須になるもしれません。

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