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お寺と福祉の情報局

遠くに住む両親が心配…そんなときに頼れるのは

2022年11月24日

 京都市東山区にある浄土宗金剛寺は、介護に携わる人が思いを分かち合う介護者カフェ=用語解説=を定期的に開いている。認知症のメカニズムや介護に関する知識を学んだり、参加者同士で思いを語り合ったりする場だ。地元の社会福祉協議会の職員や行政書士などの専門職も参加している。

浄土宗金剛寺(京都市東山区)での介護者カフェの様子
浄土宗金剛寺(京都市東山区)での介護者カフェの様子

 京都市在住で、高齢の両親が神戸市に住んでいるという女性は、「神戸市内の地域包括支援センターと連携を取ろうとするが、なかなかうまくいかない。金剛寺のようなお寺が神戸にもあればよいのに」と話す。

 母親に認知症が現れはじめ、父はそれに振り回されているという。女性は気にかけているが、なかなか様子を見に行くことができない。両親の暮らす地域で見守ってくれたり、支援してくれたりする人とつながれる場があれば、多少は心配も和らぐのではないかと思っている。

 関西では、家のお仏壇にお坊さんがお参りする「月参り」という習慣がある。お坊さんたちは、家庭の状況をよく理解していて、雑談をきっかけにさまざまな悩みに耳を傾け、心を癒やしてくれる。

 理解のあるお坊さんであれば、介護者カフェの開催は難しくても、定期的に実家に顔を出してくれる可能性がある。菩提寺にお願いしてみるのも一案かもしれない。

【用語解説】介護者カフェ

 在宅介護の介護者(ケアラー)らが集まり、悩みや疑問を自由に語り合うことで、分かち合いや情報交換をする場。「ケアラーズカフェ」とも呼ばれる。主にNPO法人や自治体などが行い、孤立を防ぐ活動として注目される。

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