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障害あるわが子をグループホームへ 親の心情は

2026年3月13日

※文化時報2026年2月6日号の掲載記事です。

 障害者グループホームにわが子を入居させた親は、どのように子離れを決断し、いま何を思うのか―。そうした保護者の心情に迫るセミナーが1月29日、大阪市立青少年センター(大阪市東淀川区)で開かれた。録画配信を含めて約100人が申し込むなど反響は大きく、障害のある子の「親なきあと」の暮らしについて考えるきっかけとなった。

 専門性を持った当事者家族らでつくる一般社団法人「親なきあと」相談室関西ネットワーク(同区)が主催。重度の知的障害がある長女(22)の母親で代表理事の藤井奈緒さん(52)が、障害者グループホームをわが子の住まいに選んだ近畿地方在住の8人にアンケートとインタビューを行い、結果に基づいて講演した。

(画像アイキャッチ兼用:同じ当事者家族として講演する藤井さん)
同じ当事者家族として講演する藤井さん

 藤井さんは冒頭、「今回の講演は『答え』を示すものではない。家族の状況やタイミングによって、選択は違っていて当然だと考える」と強調。一般化できる事例はないと伝えた。

 その上で、入居を意識したきっかけは、障害のないきょうだいの存在や先輩保護者からの勧め、お世話になっている福祉事業所からの紹介などだったと説明。費用やサポート内容、病気になったときの対応などを検討し、体験宿泊を経て、入居を決めていたと明かした。

 入居後の本人の変化としては「伝えたいことが分かりやすくなった」「大人になった」などと、いい影響を挙げる保護者が多かった半面、他の入居者やスタッフが入れ替わった頃に、精神的な調子を崩した人もいたと指摘した。

 また、支援者に対してはいっそうの勉強やレベルアップを求める一方、「感謝しかない。心が折れずに続けてほしい」との声があったことも紹介。これから入居を考える人には「グループホームしか選択肢がなくなる前に、一度体験に行けるところを探しては」「自宅にいても心配は尽きないのだから、勇気を出して前向きに検討しては」といったアドバイスを紹介した。

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