2023年1月21日
※文化時報2022年10月18日号の掲載記事です。
関西で活動する臨床宗教師らでつくる関西臨床宗教師会(野々目月泉会長)は6日、真言宗善通寺派大本山隨心院(京都市山科区)で傾聴移動喫茶「カフェデモンク」を開いた。6人が訪れ、宗教者ら7人とさまざまな話をした。
新型コロナウイルス感染予防のため、ペットボトルのお茶とお菓子を持ち帰ってもらう形としたが、参加者と宗教者は屋外の会場で、少人数のグループに分かれて語り合った。
知人の誘いで初めて訪れたという看護師の村上由香さん(41)は、地元の地域包括支援センターで勤務を始めて約3カ月。困難な事例を巡り、職場では打ち明けられない胸中を、臨床宗教師に吐露したという。
村上さんは「朗らかに聴いてもらえてとても話しやすく、気持ちが軽くなった。宗教者がこういう素晴らしい活動をしていることが初めて分かった」と絶賛。「話を聴いてほしいと思っている利用者は、たくさんいる。おつなぎできれば」と話した。
関西臨床宗教師会はコロナ禍を受け、2020年5月から原則月1回、オンラインでカフェデモンクを開いている。対面での開催はコロナ後では3回目。