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本格ランチで語り合い 医ケア児・障害児の母招く

2022年12月21日

※文化時報2022年10月28日号の掲載記事です。

医療的ケア児や障害のある子の家族に、お寺でランチを食べながらゆったりした時間を過ごしてもらおうと、浄土宗願生寺(大河内大博住職、大阪市住吉区)は19日、「さっとはもん」と題し、母親や支援者らを招く初の試みを行った。

ランチを食べながら懇談する当事者家族と支援者ら
ランチを食べながら懇談する当事者家族と支援者ら

 訪問看護ステーションなどを手掛ける願生寺の社会実践「さっとさんが」と、日本料理店「まごころ料理『つる井』」が設立した就労継続支援B型事業所=用語解説=「Hamon(はもん)」が協力した。

 母親や支援者ら10人が正午に集まり、茶碗蒸しやマツタケのお吸い物が付いた本格的な「つる井」の和食弁当を堪能。支援学校での子どもの様子や卒業後の進路などについて、ざっくばらんに語り合った。食後には、「Hamon」の担当者が事業所の取り組みを紹介した。

 娘に重度の知的障害がある栗田真理さん(48)は「こういう会があれば、卒業後も親同士の交流ができるから安心」と語り、同じく知的障害のある子の母親の西出梓乃さん(36)は「お寺がこういう活動をしているとは知らなかったし、すごく新鮮。『親なきあと』について教えてもらえるいい機会にもなった」と話した。

 願生寺は災害時に医療的ケア児を受け入れられるよう活動しており、大河内住職は「防災の拠点として、足を運んでいただけるお寺になれば。また第2弾を企画したい」と意欲を見せた。

この日提供された本格的な和食弁当
この日提供された本格的な和食弁当

【用語解説】就労継続支援B型事業所

 一般企業で働くことが難しい障害者が、軽作業などを通じた就労の機会や訓練を受けられる福祉事業所。工賃が支払われるが、雇用契約を結ばないため、最低賃金は適用されない。

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