2024年4月12日 | 2024年7月12日更新
※文化時報2024年2月9日号の掲載記事です。
大正大学(神達知純学長、東京都豊島区)の学生団体「チームしゅわしゅわ」は1月29日、同大学が運営する東京・巣鴨のカフェ「ガモール志學亭」で手話を通じた交流イベントを開いた。約70人が参加し、耳の聞こえない人や手話を学ぶ人たちとしりとりやゲームを楽しんだ。
手話の楽しさを知り、障害者理解を深めようという狙い。中高年の女性らを中心に、指文字を教え合ったりケーキやコーヒー・紅茶を味わったりしながら、和気あいあいと過ごした。教員は特に指導せず、学生の自主性を尊重していた。
高校2年のときに同団体を立ち上げた心理社会学部臨床心理学科2年の鈴木美緒さんは、耳の聞こえない親戚がいたことで、手話に興味を持つようになった。これまで出身地の福島と東京で計6回、イベントを開催。計300人以上が参加したという。
大学入学後は自ら学生に声をかけてメンバーを集め、現在は1~4年生9人が所属する。「障害のある人と気軽に話し、みんなが過ごしやすい社会になってほしい」と話していた。