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福祉あるある

往年の俳優をAIで…大ファンの利用者の反応は

2025年11月15日

 最近では、ChatGPTなどの生成AIが進化・普及し、文書作成などさまざまなシーンで用いられています。介護現場のレクリエーションでも、画像生成機能を使って利用者が昔住んでいた場所の風景や人生の思い出シーンを再現するなど積極的に利用されています。

AI生成(イメージ)
AI生成(イメージ)

 利用者がそれを見て思い出話に花を咲かせるなど、コミュニケーションの活性化だけでなく、認知症の回想療法としての効果も期待できます。

 ある高齢者住宅で働く介護スタッフは、新型コロナ感染拡大防止のため会食や旅行に行く機会がめっきり減り、時間ができたため、夜は自宅で生成AIの利用方法をみっちりと勉強しました。その結果、プロのAI動画クリエイターとして活動できるほどの高いスキルを身に付けました。もちろん、これを勤務先のレクリエーションでも生かしています。

 ある日、入居者の1人が大ファンだったという俳優の動画をAIで作成しました。この俳優はかなり以前に亡くなっていたのですが、写真を基にオリジナルの短い動画を作ったのです。

 「さぞかし入居者は喜ぶだろう」と思ったのですが、意外なことに怖がるばかりです。それどころか、それからしばらくの間、言動に不穏な様子が見られたそうです。

 この入居者は軽度ですが認知症を患っていました。とっくに死んだはずの俳優が動きだし、しゃべっている様子を目の当たりにして、現実と虚構の区別がつかなくなり混乱してしまったのです。

 「なんでも本物そっくりに生成できるという自分のスキルを過信し、相手の認知機能の低下を考えに入れていませんでした」と反省したこのスタッフ。今では「作り物だと理解してもらいやすいように」と、あえてマンガタッチの動画・画像を生成するようにしているそうです。

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