2026年1月12日
介護現場で働く人の中には芸能界経験者が少なくありません。有名な人でいえば俳優の北原佐和子さんや元歌手の鈴木早智子さんなどがいます。駆け出しのモデルや俳優の人たちまで加えると、相当な数の人が勤務していると思われます。

こうした人たちにとって、介護現場の仕事は「性に合っている」ことが多いそうです。やはり芸能界を経験し、現在は介護職と二足のわらじを履いている女性はその理由をこう語ります。
「人前で話したり歌ったりすることに慣れています。レクリエーションの司会など、他の人が苦手な仕事も問題なくこなせます」。特に、レクリエーションの内容が音楽やテレビ番組に関することだと自分が実際に体験した裏話などを話せるので、利用者だけでなく他のスタッフたちも大いに盛り上がるとか。
そして、一瞬で自分の「モード」を切り替えることができる点です。「プライベートや仕事でどれだけ嫌なことがあっても『ご利用者様の前ではいつも笑顔』を徹底できます」
さらに「介護職は『演じる』ことが多い仕事」という点もあります。例えば、認知症の利用者の場合、目の前のスタッフを家族や友人、ときには初恋の人などと思い込んでいる場合もあります。それに合わせた役を違和感なく演じられるのは、芸能界経験者の大きな強みです。
「『アセスメントシート』などの情報を元に、ご利用者さまの人柄や人生を想像して『自分はどう演じようか』と考えるのは、映画の台本を渡された時と同じ感覚です」とか。
こうした親和性の高さに注目して、もっと芸能界関係者・経験者が介護現場で働くようになれば、人手不足の解消になるだけでなく、利用者の日々の生活に刺激や楽しみが生まれそうですね。