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「文化時報」コラム

㉗若干の、七つのこつ

2023年3月23日

※文化時報2022年9月23日号の掲載記事です。

 認知症という脳の変化の中で、スピリチュアルペインはむしろ、よりリアルに掘り返されるようだと前回お話しさせていただきました。それゆえ、認知症の方にもスピリチュアルケアは必要です。

傾聴ーいのちの叫び

 でも、いつものスピリチュアルケアとは勝手が違って、若干のこつがいるようなのです。求められる七つのこつとは―。

 ①言葉の継ぎ足し:言葉が出にくくなっていらっしゃるので、いつものように「黙って聴いている」だけではうまくいきません。誘導にならないよう十分気を付けなければいけませんが、言葉の継ぎ足しが必要です。

 ②短い言葉を使う:だらだらと話してしまうと理解してもらえません。一文一義を心掛け、短く端的に。

 ③相手の世界におじゃまする:人は誰しも自分がつくり上げた仮想現実に生きているものですが、どんなに不思議な世界であったとしても、否定せずにおじゃまします。

 ④ 噓も方便:ずっとずっと「○○さんでしょ?」と言われ続けたので、致し方なく「そうです」とお返事したら、すうっと落ち着いてくださったことがありました。噓も方便です。

 ⑤表現がストレートではない場合があると心得る:水が飲みたいからといってコップを探すとは限りません。水が飲みたい→水といえばペットボトル→ペットボトルのふたは手じゃ開けられないから、はさみ―。「はさみ、はさみ…はさみがないのよ」と大騒ぎ。みんなで探したけれど、お望みは水だったなんてこともありました。

 ⑥いろいろな方法で伝達を試みる:言葉だけじゃなくて、身振り手振り。絵を描いたり、写真を見せたり。時には、実際に触ってもらったり。とにかくあらゆる方法を駆使します。

 ⑦頂き物は、する:いつもは遠慮させていただいているのですが、「ありがとう!」って頂くことで何かが通じるのです。特に「食べる」ことは、スピリチュアルに直接響くようです。

 以上、七つのこつでした。

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